現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成30年度予算 の 教育委員会の図書館を活用した「サポートの必要な家庭」応援事業
平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:教育費 項:社会教育費 目:図書館費
事業名:

図書館を活用した「サポートの必要な家庭」応援事業

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教育委員会 図書館 相談担当  

電話番号:0857-26-8155  E-mail:toshokan@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 1,067千円 2,384千円 3,451千円 0.3人 0.0人 0.0人
30年度当初予算要求額 1,397千円 2,384千円 3,781千円 0.3人 0.0人 0.0人
29年度当初予算額 392千円 795千円 1,187千円 0.1人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:1,397千円  (前年度予算額 392千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:1,067千円

事業内容

事業概要

 経済的に困窮する家庭や、ひとり親家庭等(以下「サポートの必要な家庭」とする)を、図書館の「資料」や「場」の活用を通じて支援する。

     県内市町村立図書館との連携を進め、図書館の取組みをサポートの必要な人に届ける。また、本を読むだけでない「居場所」としての図書館の可能性を追求する。

事業内容

<市町村立図書館と連携した取組の推進>
(1)こども食堂・学習支援団体向け「箱入り本」貸出プロジェクト(新規)
 ・市町村立図書館と連携して、こども食堂、学習支援団体へ、こどもたちの新たな興味や夢を喚起する本を貸し出す
 ・貸出先で本箱としても使える木箱に入れて貸し出しする
 ・貸出用の本の購入に当たっては、図書館員とこども食堂、学習支援団体関係者が集い検討する選書会を開催する
 ・市町村立図書館とこども食堂・学習支援団体との連携構築のきっかけとする
  
(2)サポートの必要な家庭の現在を知るための講座(拡張) 
 ・県立図書館職員、市町村立図書館職員がサポートの必要な家庭の現状について学ぶ機会を作る
 ・開催を希望する市町村立図書館を会場に県内3カ所で開催
 ・各館職員はいずれの講座にも参加可能とする
 ・想定する講師:こども食堂運営者、学習支援団体職員、ひきこもりの方の社会参加を支援する団体の職員 等

<居場所としての図書館の活用の推進>
(3)「図書館=居場所!?」キャンペーン(新規)
 ・小学生から高校生、その保護者を対象として、図書館が居場所であるとことをPRするグッズ(クリアファイル、しおり、ステッカー)を製作する
 ・市町村立図書館での広報に活用すると共に、こども食堂等での配布を依頼する
 ・幅広い年齢に意義が伝わるようにイラストを使ってデザインする
 

(4)社会参加につながるボランティアの機会の提供(新規)
 ・一般的な就労が困難な方に対し、本格的な就労に向けた準備の一環として、社会参加につながるボランティアの機会を提供する。
 ・社会参加を目指す方と図書館とのつながりをつくる機会とする

(5)居場所としての図書館について考える街中ワークショップ(新規)
 ・貧困問題と共に本や図書館に関わりながら活動する各分野のトップランナーの話を聴き、貧困の問題に対して図書館に何ができるのかを参加者全員で考えるイベントを開催する。
 ・人の話や音楽に直接触れる機会を設け、本を読むだけではない「場所」としての図書館の可能性を追求する。
 ・県内で「サポートの必要な家庭」を応援する団体等がその活動を紹介できるブースを設ける
 ・高校生や、大学生〜40代の若い世代、NPO団体等の参加を念頭に置き、参加者が、貧困の問題や図書館の有用性に気づき、支援や図書館の活用を始めることを目指す。

背景・課題

(1)県内の現状

○経済的に困窮する家庭と、そこで成長するこどもたちの厳しい生活環境は、大きな社会問題である。

○鳥取県では「鳥取県子どもの貧困対策推進計画」、「鳥取県ひとり親家庭等自立促進計画」等を策定し、状況改善に力を入れている。

(2)図書館の課題
○誰もが無料で使える図書館が、サポートの必要な家庭に充分活用されていない。

<要因>
○図書館職員の現状や課題についての認識が不足している。
○図書館の有用性やサービスに関する情報が、サポートが必要な家庭や支援機関が伝わっていない。
○図書館のサービスが必要とする人に届いていない。

必要経費

                            単位:千円 ( )は昨年度予算
       事業   要求額    内容
子ども食堂・学習支援団体向け「箱入り本」貸出プロジェクト
182(0)
備品購入費(本箱)
サポートの必要な家庭の現在を知るための講座
58(39)
講師報償費・旅費
「図書館=居場所!?」キャンペーン
348(0)
イラスト制作委託料
グッズ作成費
社会参加につながるボランティアの機会の提供
11(0)
ボランティア保険料
居場所としての図書館について考える街中ワークショップ
798(0)
講師報償費・旅費
チラシ印刷費
機材賃借料
図書館活用法を紹介するポスター・リーフレットの作成
0(135)
 廃止
図書館を活用した貧困対策について考えるセミナーの開催
0(218)
 廃止
       合計
1,397(392)

要求のポイント

<本年度>
 ・県内図書館職員が社会の現状を学ぶと共に、県立図書館と関係機関や支援団体との連携を構築する一年とした
 ・市町村立図書館と取組みの目的・意義を共有できつつある
 ・関係機関、支援団体等との連携ができつつある
 
<来年度に向けて>
 ・関係団体や市町村立図書館と築いている連携を活かし、こども食堂等に本を貸し出すなどの実際のサービスを始める。また、図書館に足を運んでもらう工夫として、「居場所」としての図書館のあり方を推進する。

参考

県立図書館は以下の連携会議に構成メンバーとして参画している
○「低所得者のくらし安心対策チーム会議」−「子どもの居場所づくりチーム」(鳥取県)
○「生活困窮者自立支援推進会議(鳥取県社会福祉協議会)」

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

平成29年度から、館内で「サポートの必要な家庭」応援プロジェクトチームを立ち上げ、取組みを開始した。
 ※以下チーム立ち上げ準備期間の平成28年度後半からの取組み

<サポートの必要な家庭の現在について学ぶ講座の開催>
 ・第1回講師:子ども食堂運営者(参加者:57名)
 ・第2回講師:スクールソーシャルワーカー(参加者:67名)

<関連行事への出前図書館>
 ・「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアー
 ・平成29年度地域若者サポートステーション講演会
 ・DV予防啓発支援員フォローアップ研修
 ・鳥取県子どもの学びの環境等低所得者対策連絡会議研修会

<事業説明のための訪問先>
 ・県福祉保健部くらし応援対策室
 ・県教育委員会事務局
  −小中学校課、いじめ・不登校総合対策センター
 ・鳥取県社会福祉協議会

<会場としての図書館の活用> ※会場で関連本を展示
 ・鳥取市人権情報センター:映画「さとにきたらええやん」 上映会
 ・フリースクール鳥取連絡協議会 教育相談会

<平成29年度後半に予定する事業>
 ・図書館を活用した「サポートの必要な家庭」応援について考えるセミナーの開催(県内3カ所)
 ・「図書館=居場所」をPRするチラシ・ポスターの作成・配布
 ・奨学金情報の収集、提供
 ・学び直し教材の購入

これまでの取組に対する評価

<関係機関・支援団体との連携>
・事業説明のために訪問したり、出前図書館を実施した関係機関に、図書館の取組みが好意的に受け入れられ、再度の出前図書館の要請や、連携会議への参画につながっている。

<サポートの必要な家庭の現在について学ぶ講座に参加した市町村立図書館職員の感想>
 ・貧困問題は、物質的な問題だけではなく、社会との関わりやコミュニケーション能力、金銭感覚にまで及ぶと気付かされた。
 ・図書館が静かに勉強や調べ物をする場所という枠を外さなくてはならない。
 ・図書館を第3の場所として知ってもらう取り組みを考えるべきだ。
 ・ふつうに見える支援が大切だと学んだ。
 ・数字を含めた実情が衝撃的だった。知ることができてよかった。
 ・単発で終わらせないように、図書館で何ができるか職場に戻り皆で考えたい。
 ・学校、教育委員会、福祉担当課等が情報共有をして、子どもの声を聴き、何が子どものためにできるのかを考えることが大切だ。

<図書館に寄せられた資料相談事例>
 ※図書館のPRが活用につながっている一例

 ・学び直しのために数学の教科書を借りたい
 ・漢字を学び直ししたい。参考書はあるか
 ・就職試験を受ける会社の情報を探している
 ・生活保護の申請方法を知りたい
 ・こども食堂の運営について学びたい
 ・こども食堂を手伝いたい。県内にはどこにあるのか
 ・奨学金情報を探している

工程表との関連

関連する政策内容

施策1−(3)生涯学習の環境整備と活動支援

関連する政策目標

(5)図書館機能の充実


財政課処理欄


 金額を精査しました。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 392 0 0 0 0 0 0 0 392
要求額 1,397 0 0 0 0 0 0 0 1,397

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 1,067 0 0 0 0 0 0 0 1,067
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0