事業名:
鳥取県版キャリア教育推進事業
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教育委員会 高等学校課 指導担当
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
30年度当初予算額 |
3,598千円 |
3,973千円 |
7,571千円 |
0.5人 |
0.0人 |
0.0人 |
30年度当初予算要求額 |
6,430千円 |
3,973千円 |
10,403千円 |
0.5人 |
0.0人 |
0.0人 |
29年度当初予算額 |
9,360千円 |
3,974千円 |
13,334千円 |
0.5人 |
1.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:6,430千円 (前年度予算額 9,360千円) 財源:単県
一般事業査定:計上 計上額:3,598千円
事業内容
1 事業の目的
生徒一人ひとりが、将来、社会的に自立していくために、必要かつ基盤となる能力や態度を育てるためのキャリア教育を全ての県立高校で実施し、夢や希望に向かって果敢にチャレンジし、将来の日本や鳥取県に貢献する気概のある生徒を育成する。
【キャリア教育の新たな観点】
○「協働、レジリエンス(※)、問題解決」力の育成
※レジリエンス力:「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」
○体系的なキャリア教育推進計画の作成と実行
○地域・社会・就労諸機関、NPO等との連携
○郷土愛、起業家精神、グローバルな視野を持った人材育成
2 事業の概要
単位:千円
区分 | 事業内容 | 要求額
(前年度) |
キャリア教育の研究 | ・高校におけるキャリア教育の推進方策等の研究 | (122)
262 |
キャリア塾 | ・「ようこそ高校へ」版
各学年の発達段階に応じた講義や演習、ワークショップ、生徒と社会がつながる教育の取組等
講師:卒業生や地元企業勤務者等 | (5,748)
5,658 |
・「教えて先輩」版
企業に出向き、職業観・勤労観や生き方あり方について学ぶ
訪問先:卒業生等が働く企業 | (1,059)
466 |
「キャリア教育推進協力企業」認定 | ・高校生のキャリア教育に関する取組を支援する企業と県教育委員会が協定を締結
(取組例)
職場体験受入、学校への講師派遣等 | (433)
44 |
各学校での取組 | ・体系的なキャリア教育推進計画の作成と共有(教員・生徒・保護者)
・学校評議員会やPTA総会などの機会を通じた保護者等との意見交換実施
・学校裁量予算等を活用した探究的・体験的な学習の推進や、地域の魅力発見のための取組の促進 | − |
(廃止)
県キャリア教育推進会議 | ・高校におけるキャリア教育の推進方策等の審議(体系的なキャリア教育推進計画のモデル作成等)
メンバー:産業界、大学、高校、行政
委員会:年2回、ワーキング:年3回
・キャリア教育協力企業講演会
・キャリア教育指導者研修会
・リーフレット作成 | (444) |
(廃止)
地域の産業界と学校のネットワーク会議 | ・地域の産業界と連携して、各学校に応じた教育プログラムを設定
専門高校9校 10部会×年2回 | (1,554) |
合計 | | (9,360)
6,430 |
3 現状
(1)各学校の授業等による取組
・各高校は、各教科の授業、総合的な学習の時間、特別活動等の時間を活用して、キャリア教育を実施している。
【普通科及び総合学科】
探究的な活動や体験学習等をとおして、将来の自分を考えさせたり、地域とのつながりを持たせたりする活動を実施
【専門高校】
インターンシップや課題研究の活動等をとおして、地域を担う人材を育成
(2)県教育委員会の取組
・平成25年度からキャリア教育推進会議を開催し、普通科も含めた高校のキャリア教育の在り方について検討している。
・専門高校(9校)では、「学校と地域のネットワーク会議」を開催し、企業からの意見を参考に、授業や教育環境を改善している。
・全県立高校(24校)で、地域、企業、卒業生等の社会人を招き、各学年の発達段階に応じた講演会等を実施。
・キャリア教育全体計画の指導、支援。
・平成27年度からキャリア教育推進協力企業制度を実施し、地域連携を推進。
・キャリアプランニングスーパーバイザーの設置。
4 キャリア教育の課題と必要な取組
(1)早期離職率
・近年、就職率(県内就職者も増加)が上がり、新規高卒就職者の早期離職率も下がるなど、一定の成果は出ているが、引き続き、早期離職の取組を進めていくことが必要である。
(H27卒1年後の離職率:全国平均17.2%、鳥取県:16.7%)
(2)教育面からの課題
・キャリア教育が勤労観・職業観の育成に焦点が絞られ、社会的、職業的自立のために必要な力(協働、レジリエンス、問題解決等)の育成が不十分。
・各高校において、キャリア教育の体系的な全体計画が作成されたが、今後もひとつ一つの活動が生徒のキャリア形成につながる活動となるよう、継続していくことが必要である。
⇒キャリア教育の各事業の目的を教員間及び生徒・保護者で共有することが必要。
・キャリア教育の取組や活動について、教員だけでなく、地域との連携が必要である。
⇒地域の社会人、卒業生、就労支援諸機関の方、NPO団体等との協力、協同をすすめ、地域や社会とのつながり・連携強化が必要
・インターンシップにおいて、目的意識、課題を明確に持たない生徒や、仕事の一場面を切り取った活動をさせがちになり、育成する観点を持たない企業がある。
⇒学校側、企業側が身につけたい力を共有し、インターンシップをキャリア形成につながる活動にしていくことが必要。
・県外へ進学した後、鳥取県に戻って就職をする生徒が少ない。
⇒県内企業を知る機会、体験する機会や情報発信の必要性
・地域との連携や探究的な学習をしても、地域産業、県内外企業の情報を受信していく機会が少ないため、進路選択を狭めてしまっている面がある。
⇒学校と企業が相互に受発信を行う機会を増やし、キャリア教育活動が卒業後も社会と切り離されることなく、郷土愛、起業家精神、グローバルな視野を持つ人材の育成につなげることが必要。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<H24年度>
○全県立高校で各学年の発達段階に応じた講義等「宅配とっとりキャリア塾」を実施
<H25年度>
○普通科も含めた高校のキャリア教育を推進のため会議開催「キャリア教育推進会議」26年度は「ワーキンググループ会議」を実施
<H27年度>
○「地域を担う人材育成事業」から「キャリア教育推進事業」へ拡充
○「宅配とっとりキャリア塾」の事業を学校訪問版「ようこそ高校へ」、企業訪問版「教えて先輩」の2つに分けて実施。
○キャリアプランニングスーパーバイザーを設置し、各学校のキャリア教育及び就職活動の支援実施
○「鳥取県キャリア教育推進協力企業制度」を実施し、認定企業と各学校がキャリア教育活動を共有
○県立24校が体系的なキャリア教育全体計画を作成
<H28年度>
○県立各高校がキャリア教育全体計画に沿って、教育活動を実施
○普通科高校における広域型インターンシップ、企業見学の検討
<H29年度>
○県立各高校におけるキャリア教育全体計画に沿った教育活動の推進
○普通科高校におけるオーダーメイド型インターンシップのプログラムの検討
これまでの取組に対する評価
○学校から社会・職業への円滑な移行と社会的・職業的自立に向けて、生徒の基礎的・汎用的能力の育成につなげていく事ができている。
○地域産業界との連携を深めることで、積極的なキャリア教育内容の改善、或いは各学校におけるキャリア教育の方針の明確化へとつながっている。
○キャリアプランニングスーパーバイザーにより、学校、企業、行政の連携がより充実し、学校においてはキャリア教育活動の意識が向上している。
○全体計画を作成することにより、各学校の活動の充実・見直しを意識させ、体系的で系統的な教育活動を教職員で共有するとともに、一つひとつの取組が体系的なものとなってきている。
○現在148社のキャリア教育推進協力企業が登録され、各校が効果的な活動を実施している。
○「教えて先輩」版キャリア塾の実施校では、県内企業の特色、仕事のやりがいを生徒、教職員が聞くことにより、将来に向けて学力意識を高めることができた。
○「ようこそ高校へ」版キャリア塾の実施校では、卒業生や地域企業など様々な講師による発達段階に応じた講義、演習等を通して、生徒の進路意識を向上させる機会となっている。
財政課処理欄
キャリア塾について、過去の実績を勘案し、金額を精査しました。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
9,360 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
9,360 |
要求額 |
6,430 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6,430 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
3,598 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3,598 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
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