これまでの取組と成果
これまでの取組状況
国史跡妻木晩田遺跡を訪れる見学者の方々に、再現された弥生時代の集落・自然景観を安全かつ快適に見学していただくために必要な維持管理を実施。
・遺跡内の草刈作業
・里山管理
・テーマ林の育成
・史跡公園の景観保全
・安全管理
・竪穴住居内の燻蒸作業
・復元建物の維持管理
・その他の施設(事務所、遺構展示館、弥生の森休憩舎等)の維持管理
これまでの取組に対する評価
妻木晩田遺跡は約150ha以上の広大な面積が国史跡として指定されていることから、その維持管理業務は、草刈・里山管理の日常業務に加え、悪天候等による林内の倒木や復元建物などの損傷による予測しづらい管理・修繕作業が数多く発生する。
そのような中、再現された弥生時代の集落・自然景観及を維持し、快適な見学環境及び史跡保護を目的とした史跡・里山管理作業は、委託と直営を組み合わせてタイムリーな史跡管理に努めている。
また草刈にかかる委託範囲を現状に合わせて見直すなど効率化を図ったり、復元建物の茅の葺き替え等小修繕を直営で行ったりするなど、技術の継承を重視しつつ、かつ経費の削減に努めている。
竪穴住居の燻蒸作業は、厳格な実施マニュアルに沿って行い、火災等の事故がないよう注意を払って行っている。
史跡地内の安全管理はもちろん、施設の適切な管理を引き続き行うことで、来場者の満足感の向上に努めたい。
<課題>
老朽化に伴い、来場者へ向けたサービスが劣化する恐れがある設備を更新する必要がある。また、草刈等の維持業務が途切れると、雑草の繁茂等を引き起こし、ひいては害虫・害獣被害の発生源となるため、継続して維持管理を行う必要がある。