国民の二人に一人がかかる「がん」は生涯の健康づくりの中でも重要な課題であり、子どもの頃からのがんの予防を含めた健康教育は非常に重要と言える。そのため、協議会や教職員への研修会を通して学校でのがんの教育の充実を図る。
また、本県では、性に関する指導を「いのちを守り育てる教育」として位置づけ、教育活動全体を通じて実施してきた。学校での効果的な推進を図るために、引き続き、医師や助産師等の専門家の派遣及び教職員の研修会への派遣を行い、学校の指導体制の充実を図る。
また、児童生徒の健康問題と併せて、全国でも若者の薬物事案が心配されている。引き続き、講習会を開催し、教職員等の指導力の向上が必要である。
(1)がん教育推進協議会(国費10/10)
179千円(177千円)
鳥取県「児童生徒健康問題対策事業」を円滑に行うため、協議会を設置する。
【参加者】 学識経験者、医師、がん患者会、薬剤師、PTA、教職員、福祉保健部、教育委員会等
【開催回数】年2回
(2)がん教育啓発リーフレット(国費10/10)
23千円(0千円)
平成29年度から全国展開しているがん教育について、本年度、リーフレットを印刷し学校関係へ配布した。次年度は、中学1年及び中等部1年のみを対象に、追加印刷し配布する。
(3)教職員の指導力向上
(ア)がん教育啓発研修会(国費10/10)
182千円(182千円) |
がんという専門性も鑑み、学校の効果的な指導の充実と教職員の正しい理解を図る。
【対象者】管理職、教職員
【開催回数】年1回
(イ)薬物乱用防止教育研修会(国費10/10)
162千円(162千円) |
薬物乱用防止に関する専門的な研修を実施し、学校の組織的かつ体系的な指導体制の充実と教職員の指導力の向上を図る。
【対象者】管理職、教職員
【開催回数】年1回
(4)学校への支援(教育や相談を効果的に進めるための専門家派遣) (県費)
○ 県立学校への専門家派遣(県費)
1,152千円(1,152千円) |
○「心や性に関する専門家派遣」(県立学校)
性に関する指導を中心とした教育は教職員が行っていくものであるが、児童生徒が抱える心や性の健康課題は、教職員の対応だけでは難しい場合があり、教職員の補完的な役割として、医師や助産師等の専門性を有した者の関与が必要である。専門家を支援者として派遣し、児童生徒への専門的立場での心に響く講話や教職員への助言を行うことで、より効果的な指導体制の充実を図る。
【専門家】医師(産婦人科医、小児科等)助産師 等
【対象者】児童生徒、保護者、教職員
【派遣回数】96回(県立学校32校×3回)