1 事業の概要
土曜日において、生徒にこれまで以上に豊かな教育環境を提供し、その成長を支えるため、土曜授業の実施に取り組むとともに、土曜日の特性を活かして、学校と地域が連携した多様な学習や体験活動等の機会の充実に取り組む。
2 事業内容(継続5年目)
土曜授業等実施校への支援
地域の多様な経験や技能を持つ人材や、企業・関係機関等と連携し、土曜日の利点を活かした教育活動をモデル的に行う県立高等学校に対し、必要な経費を支援する。
○実施校:県立高等学校14校程度、実施事業:18事業
※土曜日等を活用しての学力向上等のための学習会等は全て
の県立高等学校で実施
【活動例】
・地域の自然を活用した体験活動
・地域学習を兼ねた地元を探究する活動
・地元大学生等を活用した土曜学習会
・地域に出向いて行う生産物販売実習
・中高連携による合同体験学習
・大学に対する理解を深め、進路意識を向上させる取組等
【平成30年度実施予定校と主な取組】14校
鳥取東 | 進学情報セミナー |
鳥取工業 | 大学進学指導ガイダンス |
鳥取湖陵 | 「わったいな」における生産物販売実習 |
八頭 | 土曜自習教室など |
智頭農林 | 「若年者ものづくり競技大会」への技術習得など |
倉吉東 | グローカル人材育成事業 |
倉吉総合産業 | チャレンジショップ「くらそうや」 |
米子東 | ふるさと鳥取学講座など |
米子西 | 地域学習「ベイセイよなご塾」など |
米子 | デッサン講習会 |
米子南 | 自己学習を通したICT教材開発 |
米子工業 | 電気工事士育成事業 |
境港総合技術 | 地域とつながる土曜授業 |
日野 | 日野校ショップ |
3 事業の成果
(1)土曜日ならではの体験的活動や、専門家から直接指導を受けるなどにより、学習に対する興味、関心、意欲が向上するとともに、より充実した体験により、学びを深化させる機会となっている。
(2) 多様な知識や経験をもつ大人や先輩とふれ合う機会が増加し、社会性や規範意識、コミュニケーション能力が向上する機会となっている。
(3)地域への愛着、ボランティア活動への関心など、社会への主体的な参画意識を向上させるとともに、自己有用感を高める機会となっている。
4 所要経費
合計 3,297千円
報償費 | 482千円 |
特別旅費 | 265千円 |
食糧費 | 11千円 |
その他需用費 | 987千円 |
役務費 | 35千円 |
使用料及び賃借料 | 1,517千円 |
5 背景
(1)国の動き
○ 学校教育法施行規則の改正(H25.11.29)
学校、家庭、地域の三者が連携し、役割分担しながら、学校における授業、地域における多様な学習や体験活動の機会の充実などに取り組むことにより、土曜日の教育環境を豊かなものにすることが必要。
そのための方策の一つとして、平成25年11月に学校教育法施行規則の改正を行い、設置者の判断により、土曜授業を行うことが可能であることをより明確化したところ。
今後、質の高い土曜授業の実施のための支援策や地域における多様な学習、文化やスポーツ、体験活動など様々な活動の促進のための支援策を講じることにより、子供たちにとってより豊かで有意義な土曜日を実現する。
(2)全国の状況
○ 平成22年度に東京都において、学校週5日制の趣旨を踏まえた月2回までの土曜授業実施が可能とされたことを一つのきっかけとして、全国で土曜授業実施の動きが広がりつつある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・平成26年度は、6校17事業で実施
・平成27年度は、9校17事業で実施
・平成28年度は、12校20事業で実施
・平成29年度は、12校19事業で実施
これまでの取組に対する評価
・平成29年度は12校19事業で実施しており、土曜日等に、地域と連携した取組や自然を探究する取組など特色ある教育活動を実施することで、生徒の学びを深めることに成功している。
・地域の方々との交流をとおして、生徒のコミュニケーション能力や自己有用感を高める取組となっている。
・年々取り組みが定着しており、今後は、土曜日等を活用した多様な教育活動について、全県立高等学校での実施を目指していきたい。