県内における希少野生動植物の保護及び生息・生育環境の保全、外来生物の防除、自然環境の保全により、県民参加による生物多様性の保全を推進する。
(単位:千円)
事業内容 | 要求額 | 前年度 |
(1)希少野生動植物保護対策事業 | 8,456 | 9,791 |
希少野生動植物の情報活用 | 333 | 333 |
特定希少種の保護管理事業の実施 | 3,201 | 3,208 |
生物多様性GIS保守管理 | 622 | 600 |
生物多様性に資する保全活動への支援等 | 1,000 | 2,000 |
大山山頂ヒメボタル調査 | 3,300 | 3,650 |
(2)外来生物防除事業 | 1,251 | 892 |
鳥取県外来種検討委員会開催 | 111 | 111 |
外来生物捕獲技術講習会 | 70 | 125 |
多鯰ヶ池外来魚駆除調査 | 1,070 | 656 |
(3)自然環境保全地域管理事業 | 300 | 300 |
制札板の適正な維持管理 | 300 | 300 |
合計 | 10,007 | 10,983 |
1 希少野生動植物保護対策事業
鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例に基づき、希少野生動植物の保護管理及び自然生態系の保全・再生を県民との協働により実施する。
(1)希少野生動植物の情報活用 333千円(333千円)
H21〜24にかけて行ったレッドデータブック改訂作業でとりまとめられた「新レッドリスト」の分布情報等の活用等の意見交換会を開催。
(2)条例に基づく保護管理事業実施 3,201千円(3,208千円)
特定希少野生動植物41種の各保護管理計画に基づく、保護管理事業の実施
特定希少野生動植物8種の保護管理事業補助金(13団体)
区分 | 内容 | 備考 |
管理型
(13種) | 保護管理団体による保護管理事業 | 生育地周辺の草刈など、人による積極的な管理が必要な種。(コアジサシ、オオエゾデンダ、オキナグサ等) |
保護型
(28種等) | モニタリング調査 | 人による積極的な管理を必要としないが、生育(繁殖)状況の把握のためモニタリング調査が必要な種。(スギラン、タキミシダ、エゾカワラナデシコ等) |
(3)生物多様性GISの保守管理 622千円(600千円)
システム(ハードウェア保守、簡易解析、データ追加等)
(4)生物多様性に資する保全活動への支援等 1,000千円(2,000千円)
○生物多様性に資する保全活動への支援(拡充)1,000千円
オオクチバス等の外来種の駆除、身近な希少野生動植物の保護等を通じて、生物多様性保全の普及啓発に資する活動支援補助。 10万円×10団体 1,000千円
○希少野生動植物教育実践活動支援 0千円
※今後は、市町村の要求に応じて要求
身近に生息する希少野生動植物の保全活動と併せて地域の環境学習の場として整備する取組への支援。
1団体当たり市町村と同額補助で上限1,000千円×1団体
(5)大山山頂ヒメボタル生態調査 3,300千円(3,650千円)
大山山頂に生息するヒメボタルの生態について解明を進めるため調査を実施。
2 外来生物防除事業
生物多様性国家戦略の中で、生物多様性の4つの危機のひとつが「外来生物による生態系の攪乱」とされている。
本県では、平成18年度の外来生物実態調査の結果から、特定外来生物5種(ヌートリア、アライグマ、ブラックバス、ブルーギル、オオキンケイギク)の重点的な対策に取り組んでいる。
■農林水産部と連携したヌートリア、アライグマの防除の推進
※防除実施計画に基づく取組
■多鯰ケ池における外来魚防除の実施
■自然保護ボランティアや市町村と協働して、オオキンケイギクの刈払いの取組を進めており、防除への理解が進んでいる。
(1)外来種検討委員会の開催 111千円(111千円)
外来種の生息・生育、被害の現状及び防除方法等を検討して明らかにし、効果的な防除方法の開発・実証等を図る。
(2)外来生物捕獲技術講習会 70千円(125千円)
狩猟者の養成講習や捕獲講習に併せて外来生物防除に必要な知識習得を図る。
(3)多鯰ケ池外来魚駆除調査 1,070千円(656千円)
希少種が生息する多鯰ケ池でブラックバス、ブルーギル等の外来魚の駆除試験(駆除、個体数推定、効果的手法と継続体制の整理)を実施。