現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成30年度予算 の 農林水産部の初期成長の優れたコンテナ苗生産技術及び植栽実証試験
平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業試験場費
事業名:

初期成長の優れたコンテナ苗生産技術及び植栽実証試験

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農林水産部 林業試験場 森林管理研究室  

電話番号:0858-85-6221  E-mail:ringyoshiken@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 588千円 5,562千円 6,150千円 0.7人 0.7人 0.0人
30年度当初予算要求額 588千円 5,562千円 6,150千円 0.7人 0.7人 0.0人
29年度当初予算額 711千円 5,564千円 6,275千円 0.7人 0.7人 0.0人

事業費

要求額:588千円  (前年度予算額 711千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:588千円

事業内容

事業概要

今後、需要増加が見込まれるコンテナ苗について、初期成長に優れた苗の生産技術を確立する。同時に、コンテナ苗を現地に植栽し、現地での成長・活着率等の評価を行う。

事業内容

(1)背景


    ・県内の人工林の多くが伐期に達し、伐採と利用、再造林の資源循環利用の時代を迎えている。
    ・再造林を進める上で、優良苗木を低コストで生産・供給するとともに、植栽現地での作業省力化と苗木の成長促進を図るための方法として、在来種の「裸苗」から優良品種の「コンテナ苗」の生産・ 植栽への移行が求められている。


    (2)研究の適合性

    ・県内では、これまでにスギ・ヒノキのコンテナ苗はほとんど利用されておらず、本県の環境条件に適合したコンテナ苗生産及び植栽現地での実証試験が必要である。
    ・コンテナ苗として、国有林等で導入されているマルチキャビティコンテナ苗などがあるが、県内での予備調査から、これらには改善余地のある課題が見つかっている。
     (コンテナ育苗の密度管理、水分管理、根鉢の形成不具合や根鉢取り出しの容易性など)

    (3)研究内容

    (3)−1 県産のスギ・ヒノキ優良品種による各種コンテナ苗の比較試験
    【使用品種】県産の精英樹(少花粉や病虫害に対する抵抗性などの形質に優れた木)、耐雪性品種(とっとり沖の山)など
    ・コンテナ等(裸苗、各種コンテナ苗)の種類ごとの育苗比較試験
     容器容量や育苗密度等、水分管理条件を変えて育成し、成長量や地上部と根の充実度、育苗労力等を調査。

    (3)−2 現地植栽による初期成長の実証試験
    ・コンテナ等の種類、植栽時期、品種ごとの活着率と初期成長を調査

    (4)研究の効果

    ○生産者への効果
    ・今後、需要増加が見込まれる優良品種のコンテナ苗生産が可能となる。
    ・コンテナ苗化により、裸苗生産で要した苗畑での根切り等の作業が省力化される。
    ・苗木の出荷時期を分散化できる。従来ポットより根鉢径が細くなり、運搬が容易になる。

    ○消費者(造林者)への効果
    ・優良品種の植栽が可能となる。
    ・植栽適期が拡がり、「伐ったらすぐ植える一貫作業」による低コスト再造林を促進できる。
    ・植栽苗木の初期成長が向上することにより、下刈りの期間を短縮・省力化できる。

事業計画

区分
事業内容
事業費(千円)
全体
2751
H27年度
・少花粉スギを育苗条件を変えた各種コンテナへ移植
・各種コンテナ苗の育苗
・秋出荷用の各種コンテナ苗の成長量、根の充実度、得苗率等を調査
422
H28年度
・春出荷用の各種コンテナ苗の成長量、根の充実度、得苗率等を調査
・労力削減のための直挿試験
・成長改善のための薬剤投与試験
・各種コンテナ苗の秋植栽
542
H29年度
・各種コンテナ苗の春植栽
・各種コンテナ苗の秋植栽
・労力削減のための直挿試験
・植栽地の下刈り等
・植栽後の活着率、成長、根の広がりの様子を調査
711
H30年度
・植栽地の下刈り等
・植栽後の活着率、成長、根の広がり具合を調査
588(概算)
H31年度
・植栽地の下刈り等
・植栽後の活着率、成長、根の広がり具合を調査
・現地実証試験をふまえた、初期成長の優れたコンテナ苗生産技術の確立
538(概算)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・27年度は、優良スギを各種コンテナへ移植し、成長量を調査した。
 また、移植(根系の切除)時の根系への影響を調査した。
・28年度は、優良スギをマルチキャビティコンテナに直挿し育苗をし、実用性を検討した。
・29年度は、直挿し苗の発根形態について調査した。現地植栽したコンテナ苗の活着・成長率を調査した。

これまでの取組に対する評価

・コンテナの種類による成長の違いについて、マルチキャビティコンテナ育苗苗が比較的成長が良かったが、他種と顕著な違いはみられなかった。
・現地植栽後の成長量は、マルチキャビティコンテナ300ccで育苗した苗が最も高い成長率だった。
・直挿し苗の発根は、挿し穂の切り口より上部でみられた。
・現地植栽苗および発根試験苗は、引き続き成長調査を行う。

工程表との関連

関連する政策内容

安全かつ低コスト林業推進のための搬出・造林・保育・育苗技術、森林病虫害の被害防止技術、県産材の加工利用・用途拡大等に係る技術等に関わる研究開発

関連する政策目標

7 コンテナ苗生産技術及び植栽実証試験
・コンテナポット苗の育苗技術試験(コンテナ苗の生産技術と植栽後の生育状況調査)


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 711 0 0 0 0 0 0 0 711
要求額 588 0 0 0 0 0 0 0 588

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 588 0 0 0 0 0 0 0 588
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0