現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成30年度予算 の 農林水産部の白ネギの産地力強化に向けた栽培技術の確立
平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:園芸試験場費
事業名:

白ネギの産地力強化に向けた栽培技術の確立

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農林水産部 園芸試験場 弓浜砂丘地分場  

電話番号:0859-45-4616  E-mail:engeishiken@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 2,410千円 24,630千円 27,040千円 3.1人 2.5人 0.0人
30年度当初予算要求額 2,410千円 24,630千円 27,040千円 3.1人 2.5人 0.0人
29年度当初予算額 1,800千円 24,639千円 26,439千円 3.1人 2.5人 0.0人

事業費

要求額:2,410千円  (前年度予算額 1,800千円)  財源:単県 受託 

一般事業査定:計上   計上額:2,410千円

事業内容

概略説明

鳥取県は西日本でも有数の白ネギの生産供給地であり、年間切れ目無く(周年)出荷することで他産地よりも有利な販売を展開できている。しかし近年、産地としての存亡に係わるような病害等の発生が見られ始め、早急な対策が必要とされており、同時に周年出荷体系の強化も求められているため、産地力強化に向けた栽培技術を確立する。

1 事業の必要性

(1)新たな病害虫蔓延防止技術の確立

    ・難防除病害「ネギ黒腐菌核病」は平成22年4月に弓浜地域の春ネギ栽培圃場において初めて発生が確認され、以降、弓浜地域では秋冬ネギ、夏ネギにまで発生し、年々発生圃場が増加し被害が拡大している。今後の蔓延、拡大が懸念されるため早急な防除方法の確立および罹病株等の簡易な残渣処理法の開発が求められている。
    ・水田地域を中心にネダニ類による白ネギの被害が多発している。
    現在ネダニに登録のある薬剤が無いため、耕種的防除を併せた被害防止策が求められている。
    (2)周年出荷体系に向けた栽培技術の確立
    ・一本ネギの抽台により端境期となる5月中旬から下旬は不抽台性の坊主不知ネギが用いられているが、市場からは品質面から一本ネギの出荷が求められている。
    ・夏ネギの早期栽培は、トンネル被覆により抽台抑制と生育促進が図られ、5月末から出荷されているが、労力及び資材費の関係から無被覆による省力化技術の開発が求められている。

2 事業の内容

新たな病害虫蔓延防止対策技術の確立ネギ黒腐菌核病の薬剤処理による防除技術の確立
簡易な残渣処理方法の開発
ネギ黒腐菌核病の緑肥による被害軽減
ネダニ類の防除技術の確立
周年出荷体系強化に向けた栽培技術の確立作型別適品種の選定
5月どり一本ネギの作型開発
無被覆栽培による6月どり作型の省力化

3 事業の効果

新たな病害虫蔓延防止対策技術の確立難防除病害を克服することにより、品質・終了が安定し、更に足腰の強い産地として生産規模を維持拡大していくことができる。
周年出荷体系強化に向けた栽培技術の確立周年出荷体制を堅持することにより、市場や消費者に対してあてになる産地として評価も高まり、収益性が向上し農家所得が向上する。

4 これまでの成果

新たな病害虫蔓延防止技術の確立
ネギ黒腐菌核病に対する土壌消毒剤について現地試験により被覆の有無、処理量、連年処理の効果確認を行い、被覆をすることによって効果が高まり、被害度が軽減することが確認された。
土壌消毒後の微生物資材投入により、ネギ黒腐菌核病の発生抑制効果が確認された。
周年出荷体系強化に向けた栽培技術の確立
春ネギ(3〜4月どり)および、6月どり(トンネル作型)において有望品種を選定した。
5月どり一本ネギの被覆除去後、6月どり無被覆栽培の4月からの灌水によって生育促進および増収につながることが認められた。

5 H30年度要求額内訳(単位:千円)

要求額
現地試験栽培委託料
1,020
旅費
147
資材等消耗品
1,137
通内訳信運搬費等
106
合計
2,410

6 年次別試験内容と事業費(単位:千円)

年度
試験内容
事業費
27〜28

・ネギ黒腐れ菌核病の薬剤処理による防除技術の確立
・簡易な残渣処理法の開発
・ネギ黒腐れ菌核病の緑肥等による被害軽減
・ネダニ類の防除技術の確立
・作型別適品種の選定
・5月どり一本ネギの作型開発
・無被覆栽培による6月どり作型の省力化
・坊主不知系統別栽培体系の確立
5,400

29〜31・ネギ黒腐れ菌核病の薬剤処理による防除技術の確立
・簡易な残渣処理法の開発
・ネギ黒腐れ菌核病の緑肥等による被害軽減
・ネダニ類の防除技術の確立
・作型別適品種の選定
7,230

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

ネギ黒腐菌核病については産地存亡に係わる重要病害であることから、平成25年度から臨時的調査研究事業を活用した他県における情報収集など行い、スピード感を持って対処している。また、試験場圃場への病原菌の持ち込みおよび再現が困難なことから、現地発生圃場において試験を実施している。
ネダニについては、登録薬剤が無くなったことから、新規薬剤等の登録へ向け他試験を実施中。
白ネギの周年出荷体系を強化するため、時期別の品種比較試験、栽培技術確立に向けての施肥、散水試験を実施している。

これまでの取組に対する評価

平成29年度外部評価委員会議(中間評価)の結果
        評点 13.2 評価 ◎
        (評点9以上で研究を実施する)
評価委員の主な意見
・ネギ黒腐菌核病は被害が拡大しており、試験の緊急性は増している。
・ネギ黒腐菌核病対策はコストがかかるのでコスト削減に向けての薬剤検索などの試験をして欲しい。
・薬剤だけでなく、「物理的」「生物的」な手法にも目を向けていただきたい。

工程表との関連

関連する政策内容

安全・安心、高品質な農産物の生産技術の確立

関連する政策目標


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 1,800 0 0 0 0 0 0 0 1,800
要求額 2,410 0 0 0 0 0 0 1,950 460

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 2,410 0 0 0 0 0 0 1,950 460
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0