現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成30年度予算 の 農林水産部のコンパクトで低コストな脱臭装置の開発
平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:畜産業費 目:中小家畜試験場費
事業名:

コンパクトで低コストな脱臭装置の開発

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農林水産部 中小家畜試験場 環境・養鶏研究室  

電話番号:0859-66-4121  E-mail:chushokachiku@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 895千円 5,562千円 6,457千円 0.7人 0.0人 0.0人
30年度当初予算要求額 895千円 5,562千円 6,457千円 0.7人 0.0人 0.0人
29年度当初予算額 895千円 5,564千円 6,459千円 0.7人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:895千円  (前年度予算額 895千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:895千円

事業内容

1 事業概要

県内企業が開発した廃ガラスを主原料とするガラス発泡材を活用して、中小家畜試験場が開発した脱臭装置と他の脱臭法を組み合わせて農家施工も可能となるような装置の開発について、県内企業協力のもと取り組む。

2 背景・目的

(1)県内の堆肥化施設等ではガラス発泡材を用いた脱臭装置の利用が進んでいるが、従来の装置では、その性能上の理由から高さ2.5m以下が推奨され、結果的に広い敷地面積が必要になり用地確保に苦労するという課題があった。

    (2)ガラス発泡材を用いた脱臭装置はロックウール脱臭装置に比べ低コストであるが、さらに設置面積が少なくコンパクトで、かつ、一層低コストにして欲しいとの要望がある。
    (3)そこで、他の脱臭方式(薬液脱臭等)とガラス発泡材脱臭装置と組み合わせて、コンパクト(従来の半分程度)で低コストな脱臭装置を開発する。

3 事業効果

(1)堆肥化施設等から発生する高濃度臭気を脱臭することにより、地域環境との調和が図られ、継続的な畜産経営が可能になる。
(2)受益は養豚・養鶏経営を中心に、大家畜経営にも適応可能であり、用途は広いと思われる。
(3)畜産経営の大規模化、或いは周辺の都市近郊化により悪臭による苦情は顕在化している。設備の生物脱臭槽容積の50%減少による設置面積減少やさらには自家施工による一層の費用低減の可能性を検討し、経営への負担軽減を図りながら臭気対策への取り組みを推奨できる。

4 事業内容

(1)ガラス発泡材脱臭装置と組み合わせる脱臭方法の検討、組み合わせる脱臭装置性能測定・制御方法の検討(アンモニア濃度、悪臭温度、湿度、pH)
(2)ガラス発泡材脱臭装置の性能に関わる各種項目の検討(脱臭槽規模、形状、散水量と散水時間、循環水使用期間、アンモニア以外の悪臭物質濃度他)
(3)運転・管理方法、ランニングコストの検証
(4)最適なガラス発泡材粒径、規格の検討
(5)県内農家実証試験

5 事業期間・総事業費

(1)事業期間 平成28年度〜32年度
(2)総事業費

年度
事業内容
事業費
(千円)
H28
ガラス発泡材脱臭装置と組み合わせる脱臭方法の検討、組み合わせる脱臭装置性能測定、制御方法の検討
最適なガラス発泡材粒径・規格の検討
679
H29
組み合わせる脱臭装置性能測定、制御方法の検討、ガラス発泡材脱臭装置の性能に関わる各種項目の検討
最適なガラス発泡材粒径・規格の検証
運転・管理方法の検討
895
H30
組み合わせる脱臭装置性能測定、制御方法の検討、ガラス発泡材脱臭装置の性能に関わる各種項目の検討
小規模試験装置の設置
運転・管理方法の検討
895
H31
県内農家実証試験(自力施工可能な装置)
大規模装置実証試験 
性能評価、メンテナンス性、ランニングコストの検証
4500
H32
県内農家実証試験(自力施工可能な装置)
大規模装置実証試験 
性能評価、メンテナンス性、ランニングコストの検証
679

合計
7648

3)平成30年度事業費内訳

内訳
要求額(千円)
試験打ち合わせの旅費
40
試験に係る資材、分析薬品費等
639
悪臭濃度の採取及び分析委託
216
合計
895

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

(1)ガラス発泡材脱臭装置と組み合わせる脱臭方法の検討では、担体に酸を添着させアンモニアを除去する脱臭方法として、安価で入手が容易なモミガラとクエン酸を用いた。脱臭性能測定でモミガラ+クエン酸は高いアンモニア除去率を維持した。
(2)最適なガラス発泡材の粒径・規格の検討のため1〜2mm、3〜10o、10〜25oの粒径別ガラス発泡材3種類について比較試験を行った。水に1時間漬浸後の水分率は粒径が細かいほど水分率高く、脱臭性能試験でも1〜2o、3〜10oが高いアンモニア除去率を維持した。

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
組み合わせる脱臭方法の検討を行いアンモニア除去効果を確認した。

<課題>
クエン酸添着モミガラとガラス発泡材を組み合わせた脱臭装置について、高濃度アンモニア、その他悪臭物質の除去能力について調査する。また、微生物馴致後の粒径別のガラス発泡材の脱臭性能の差異やガラス発泡材脱臭装置の循環水量などの制御、蓄積される窒素の除去について検討を行う。

工程表との関連

関連する政策内容

自然環境と調和した自然循環システムの開発

関連する政策目標

環境に優しい畜産業の推進


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 895 0 0 0 0 0 0 0 895
要求額 895 0 0 0 0 0 0 0 895

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 895 0 0 0 0 0 0 0 895
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0