1 事業内容
(1)概要
路網や林業機械の整備、木質バイオマス関連施設の整備等、川上から川下に至る総合的な取組を支援し、本県の木材利用の拡大と林業・木材産業の活性化を図る。
(2)内容・要求額
≪主な支援メニュー≫
木質バイオマス関連対策メニューが対象となる。
メニュー | 実施主体 | 主 な 支 援 内 容 | 基金事業 |
路網の整備 | 森林組合等 | 林業専用道・森林作業道の整備
(補助率:定額25千円/mほか) | 216,657千円 |
高性能林業機械等の導入 | 森林組合等 | 森林整備の効率化のための機械導入(補助率:1/2以内) |
木質バイオマス利用施設等整備 | 市町村、木材加工業者等 | 木質バイオマス利用施設の整備
(補助率:1/2以内) |
協議会運営費 | 緑プロ協議会 | 協議会の運営経費(補助率:定額) |
2 背景等
鳥取県の林業の成長産業化を実現するためには、森林・林業・木材産業を取り巻く様々な課題の解決に向けた総合的な取り組みが必要である。
このため、鳥取県緑の産業活力創生プロジェクト協議会を設置して調整を行いつつ、森林・林業・木材産業関係者に対し必要な支援を行うものである。
本事業は、平成21年度から平成25年度までにおいて、国庫補助事業によって順次造成された基金(鳥取県緑の産業再生プロジェクト基金)を原資とし、事業を行ってきた。
平成28年度からは、平成25年度事業において企業に融通した資金が平成40年度まで計画的に返納されることから、これを基金に繰り入れて事業(木質バイオマス関連事業に限定)を実施している。
3 平成30年度事業について
○平成25年度事業において企業に融通した資金が、平成40年度まで計画的に返納されることから、これを財源として事業に取り組む。
・国からの交付によって積み立てた基金については、平成28年度をもって終了
・平成30年度の返納金の取扱いについては未確定
○平成30年度は基金に繰り入れた返納残金を全て事業予算化しておき、本基金の有効活用に備える(枠予算)。
・林野庁の明確な指示がないことから、要望調査は見合わせている。
○事業採択に当たっては、他の国事業の採択状況を踏まえつつ、鳥取県緑の産業活力創生プロジェクト協議会と調整を図りながら決定する。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
間伐から製材・製品化の各分野に係る団体、市町村及び県からなる緑プロ協議会と調整を図りながら川上から川下まで一体的な産業育成を目的に森林・林業・木材産業の振興策を展開してきた。
これまでの取組に対する評価
・路網や機械化などが図られ、森林施業や原木安定供給の基盤整備が進んでいる。
・木材加工・流通施設等の整備が進み、木材生産能力の向上が図られている。
・公共施設の木造化やバイオマス発電施設の設置など、木材の利用拡大が図られている。