奨励品種等選定試験

（１）県内に幅広く普及し、水田営農の活性化に寄与する。
（２）県全体として、他県との差別化を図り、県内産のブランド化や県内農家の所得向上につながる。
等の効果が期待できる。

本県育成系統をはじめ農研機構および他県の育成系統を同一条件で栽培し、各種の特徴について比較・評価

場内試験で結果が良好で、本調査対象となった品種・系統を県内各地域で適応性を判定

・水稲：既存品種と比較して食味は同等以上で、収量性が高く、病虫害等の障害抵抗性が強い
・大豆：豆腐加工適性に優れ、収量が安定し障害粒が発生しにくく、ウイルス抵抗性のもの
・麦：ビール醸造適性があり、多収で粒の充実が良いもの

九州沖縄農研センター育成の中生品種「きぬむすめ」を選定したところ、食味ランキングで４年連続特Aランクを取得する等、本県に適応した優良な特性を発揮し、作付け面積拡大中。

福岡県農林総合試験場育成の「しゅんれい」を選定し、既存品種の「アサカゴールド」から全面切替えを図ったところ、ビール麦の契約生産数量を達成する年度が多くなった。

現在、長野県農業試験場育成の早生品種「東山２２８号」について、本県における普及推進を目指して検討し、平成３０年度の現地生産および普及を目指して取組中。