これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〈政策目標〉
○野生鳥獣による農林水産被害の減少
・侵入防止柵の設置、有害鳥獣捕獲等の支援
(H25〜28:シカの有害捕獲数約19,000頭)
・技術実証による新しい捕獲方式の導入
(シカの大型自動囲いわなの実証・普及)
・人材育成等による効果的な対策技術の全県普及
〈取組状況〉
○緊急捕獲等対策によるシカの捕獲推進
・県全体で年6,000頭の捕獲を目標
○新技術の開発・実証
・新型囲いわな「かぞえもん」、「おりわなみはるちゃん!」、「クラウドまるみえホカクン」を配置し、効果実証を実施中。
○捕獲従事者が減少・高齢化している中で、捕獲者と地域住民が共同で捕獲に取り組む体制を整備するため、平成28年度から地域で取り組む捕獲力向上事業を実施している。(H28年度:6集落)
○普及所・JA等の鳥獣対策技術について指導的立場にある職員について、技術研修を実施し、対策技術の普及啓発を図っている。
○地域ぐるみで鳥獣被害に取り組む集落に対して、平成27年度からモデル集落として被害対策を支援を行った。(H27年度:2集落、H28年度:5集落)
これまでの取組に対する評価
〈自己分析〉
○侵入防止柵を実施した地域においては、一定の防止効果が認められているが、新規被害発生地域や対策を行っても被害が継続している地域について、市町村と連携し、きめ細かな対策を行っていく必要がある。
○シカ・イノシシ等、個体数・生息域が拡大しつつある鳥獣への対策を講じていく必要がある。
〈改善点〉
○シカの個体数削減のため、兵庫県、岡山県と連携して10月を捕獲強化月間と設定するとともに、10月14日から21日までの1週間をニホンジカ捕獲圧強化週間と設定し、出来るだけ多くのわなを仕掛ける等により、特に県境域の奥山部(重点実施区域)のシカの捕獲(特に成獣のメスシカ)を推進することとした。
○鳥獣被害対策関係者が一丸となって、地域の鳥獣被害対策のニーズに柔軟に対応できる実践者を養成するため、県・市町村担当者、実施隊員、JA等関係職員に対する技能向上講習会を新規で開催した。
○取り組みが集落の一部にとどまっていたり、柵の維持管理が適切に行われず被害が継続している集落があることから、地域ぐるみの被害防止対策を一層普及・推進していく必要がある。