1.要求概要
鳥取空港国際線ターミナルの旅客搭乗橋更新事業について、バリアフリー指針の改定に合わせ、段差なし型の搭乗橋に仕様変更を行う。
2.現状
国際線ターミナルに設置している旅客搭乗橋は、設置から20年が経過し故障等が多く、延命措置が不可な状態にあることから、平成29年度から2ヵ年で更新を行っているところ。
H29〜30(債務負担) 国際会館旅客搭乗橋更新事業
受注額:62,424,000円
受注者:全日空モーターサービス(株)
工期:H30.1.18〜H31.1.31
3.空港旅客施設バリアフリー指針の改定
今夏、「空港旅客施設のバリアフリーに関するガイドライン」を10年ぶりに改定するとの方針が示された。ガイドラインは、旅客施設を誰もが使いやすい施設へと整備水準を高めるための指針で、今回の改定では、段差のない搭乗橋を「導入することが望ましい」として推奨される予定である。
4.要求内容
段差なし型の搭乗橋の導入(仕様変更)
要求額 20,736千円
5.導入のメリット
従来型のスロープ構造は、車いす利用者は、段差部(スロープ部)で一度後ろ向きになり通ることも多く、1つの障害となっていた。また、車いす利用者以外の方でも、転倒するお客が多いとの報告を受けている。(鳥取空港でも、月2〜3回の転倒事例あり)
- 渡り板のよるスロープ構造から、段差なしのフルフラット構造とすることで、利便性と快適性が向上するとともに、利用者の安全性が確保される。(円滑で安全に移動できる完全バリアフリーの構造。)
- 訪日客増加の背景がある中、国際定期・チャーターの誘致の面で、大きなアドバンテージになり得る。現在、段差なし型の搭乗橋を導入している空港は約2割。
- 次回更新時期を考慮すると、今更新しておかないと今後約20年、従来型を使用し続けることとなる。また、次の指針改定時には、不適合な施設となる可能性もある。
- 障がい者の多い団体が搭乗する便は、中央通路を通り、国際線PBBを使用するなどの対応も可能となる。
- 今後、オリパラ開催を迎えるにあたり、受け入れ環境の整備を行う上で、バリアフリー化の促進が必要。