1 概要
地域医療に貢献する人材育成と地域医療の発展のため地域医療の実践と研究、教育を行うとともに、地域医療を志す医師を支援することを目的に、県と鳥取大学が共同して、平成22年10月から鳥取大学医学部に「地域医療学講座」を設置している。
県は同講座の事業実施のための経費(人件費、研究費)について寄附を行っている(平成22年度から平成30年度まで)。
地域医療を担う強い意思をもった総合的な診療能力の高い医師を育成するため、引き続き平成31年度以降も寄附を実施する。
※なお寄附講座が無くなると、県の姿勢として地域医療に貢献する人材の育成は必要ないと受けとめられかねず、人材の流出が危惧される。
<地域医療学講座の概要>
(1)目的
・地域医療に貢献する人材育成と地域医療の発展のために地域医療の実践と研究、教育を行う。
・地域医療を志す医師の支援を行う。
(2)対象
・地域枠の学生(県医師確保奨学金貸与者等)及び地域医療に関心のある学生
(3)業務
1)地域医療に貢献する人材の育成
・地域医療に関する講義及び臨床実習
・地域枠の学生に対する地域医療マインドを醸成のための企画の立案及び実施
・地域枠等の学生への面談実施及びキャリア形成支援
・地域の医療機関、教育関連病院及び診療教育拠点(鳥取大学地域医療総合教育研修センター)での実習教育の企画・実施並びに他の臨床講座や社会医学講座、行政等との調整
2)地域医療に関連する診療支援
・地域の医療機関及び診療教育拠点における実習教育に関連する診療支援、地域保健・医療・福祉の連携
・鳥取大学医学部附属病院をはじめとする総合診療外来等での診療支援
3)地域医療に関する研究
・地域医療体制、臨床疫学、地域医療教育及び地域医療に貢献する人材育成などに関する研究
・研究成果の公表及び普及
(4)人員体制
・教授 1名
・准教授 1名(1名)
・講師又は助教 4名(2名)
※( )内が、県からの寄附金により確保する教員
2 債務負担行為要求理由
平成31年度以降も地域医療学講座の人員を継続して確保し、「地域医療を担う強い意志をもった総合的な診療能力の高い医師」の育成に支障がでないよう債務負担行為を要求する。
3 債務負担行為の内容
(1)期間:平成31年度から平成33年度まで
(2)限度額:110,700千円 (内訳) 36,900千円×3か年
※なお、日野病院より毎年7,500千円の協力金を徴収し財源に充当する。
(3)内容:鳥取大学医学部が開設する地域医療学講座に対して、人件費及び研究・活動費を寄附する。
《参考》現在の地域医療学講座設置に係る協定内容
設置期間:平成22年10月1日〜平成31年3月31日
寄附金額:総額276,750千円
(内訳)
平成22年度 21,650千円
平成23年度〜平成27年度 各年30,500千円
平成28年度〜平成30年度 各年34,200千円