1 概要
これまで本県は、未婚化・晩婚化が少子化の一因と言われる中、結婚を望む方が早期に自らの望む形で成婚へとつなげられるよう、婚活イベントのメール配信や経費助成を中心に出会いの場づくりの支援を行ってきた。
平成27年度には、結婚を望む方の1対1のマッチング事業に着手し、平成27年12月16日に当該事業を実施する「えんトリー(とっとり出会いサポートセンター)」(以下、「えんトリー」という。)を設置。
平成28年度から、従来から実施している事業に加え、えんトリーを中心とした更なる効果的な結婚支援の取組を行っており、平成30年度はえんトリーの更なる機能強化と、出会い・結婚・出産・子育てについて若年層が真剣に考える機会の提供と機運の醸成を図る。
2 事業内容・予算要求額
(1)えんトリーで実施する事業
○【継続】1対1のマッチングの実施
19,693千円(20,821千円)(国交付金1/2)
結婚を希望する者同士の1対1のマッチング(お見合い)事業を実施。また、市町村担当者や、とっとり婚活サポーター等への研修も併せて実施することで、鳥取県内の結婚支援の底上げを図る。
なお、えんトリーの認知度向上のため、SNS・ブログ・県内に配布されるフリーペーパ−などを活用した情報発信を強化する。(600千円)
【昨年度からの変更点】
・開設から2年経過し、効率的な業務実施ができるようになったことから職員数を2名減
○【新規】中部センターの整備
1,969千円(0千円)(国交付金1/2)
えんトリーの中部会員の増加及び既存会員の利便性向上を図るため、中部地区にえんトリーの拠点を整備し、中部地区の結婚を希望する方の出会いの機会を増大させる。
○【組替】婚活補助金の委託業務化
7,128千円(6,000千円)(単県費)
現在県から婚活事業実施団体等へ直接交付している婚活イベント支援等の補助金業務を委託し、結婚支援に関する業務をえんトリーへ集約することにより、県内の結婚支援団体とえんトリーが密接に連携し、婚活者の希望に沿ったより効果の高い婚活イベントが実施する事ができる。
○【継続】事業所間婚活コーディネーター設置
6,000千円(6,000千円)(国交付金1/2)
業種により、男性が多い職場、女性が多い職場、そもそも異性との出会いが少ない職場等、様々なミスマッチが生じているため、異業種間、事業所間の交流を仲介するコーディネーターを配置し、既存の人間関係を超えた出会いの機会を創出することで、出会いのミスマッチの解消を図る。
○【継続】登録者へのスキルアップ研修及び婚活イベント補助金
1,070千円(1,070千円)(国交付金1/2)
主にえんトリー会員に対して実施するスキルアップセミナー及び婚活イベント補助金。(H29から、えんトリー運営者((一社)鳥取県法人会連合会)の自由度を高め、より効果的な事業実施ができるようにするために従前の委託から補助へ移行。)
<補助対象>(一社)鳥取県法人会連合会
<補助率>10/10
(2)県で実施する事業
○【新規】みんなでライフデザイン(人生設計構築)キャンペーン
10,684千円(国交付金1/2)
価値観が多様化し、結婚や子育てを望まない人生の選択を行う者が増える一方、結婚や子育てを切に願っているにもかかわらず、年齢や周囲の環境等の事情によりに諦めてしまう者も一定程度いる現状があることから、県内の若年層をメインターゲットに、就労や結婚、妊娠・出産、子育てなど、ライフプラン全体にかかわる正しい知識や情報の提供及び結婚や家庭を持つことに対する具体的なイメージを喚起するキャンペーンを実施し、将来のライフプランを真剣に考え、自らが希望するライフプランの実現のための具体的な行動を意識させることで、これから結婚や子育て期を迎える若年層の人生の選択を通じ、少子化の要因の一つである未婚化・晩婚化の解消を図る。
併せて、県が実施する各ライフステージを応援する事業(えんトリー、不妊治療への支援、子育て応援パスポート、保育料無償化等)に関しても情報発信することにより、子育て王国とっとりをPRする。
○【継続】若年層・未婚者へのライフプラン・婚活スタートアップセミナー
3,930千円(3,930千円)(国交付金1/2)
高校生、大学生、新社会人等の若年層を対象として実施しているライフプランセミナーの内容を拡充し、婚活スタートアップ(結婚や出産の基礎知識・重要性、身だしなみ、コミュニケーションスキルを身につける講座)セミナー及び乳幼児・企業人とのふれあい体験をあわせて実施する。