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平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:生活習慣病予防対策費
事業名:

脱・がん死亡率ワースト3事業

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福祉保健部 健康政策課 がん・生活習慣病対策室  

電話番号:0857-26-7769  E-mail:kenkouseisaku@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 12,710千円 795千円 13,505千円 0.1人 0.0人 0.0人
30年度当初予算要求額 12,710千円 795千円 13,505千円 0.1人 0.0人 0.0人
29年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:12,710千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

政策戦略査定:計上   計上額:12,710千円

事業内容

1 事業の背景

「第2次鳥取県がん対策推進計画」では75歳未満がん年齢調整死亡率を平成29年までに20%減少させ、77.0(人口10万対)とする目標を掲げているが、平成25〜27年で3年連続ワースト3位となるなど、全国に比べて死亡率の高い状況が続いている。
    • 平成30年度からの第3次計画では、75歳未満がん年齢調整死亡率を70.0未満とする目標を掲げ、全国並みにがん死亡率を減少させる理念で計画を策定する予定である。
    • 本県のがんがん死亡率を全国並みに減少させるため、がん医療の質の向上や働きざかり世代へのがん対策の強化を行う。

2 事業内容

(1) 鳥取のがん医療”見える化”事業
ア 目的
    本県におけるがん治療の最新情報等や病院ごとの治療件数等を定期的に新聞記事により発信することで、各病院が得意とする治療や件数を県民に明らかにすることで、各病院の役割分担と連携を推進するとともに、がん患者の適切な受診行動を促す。
イ 事業内容
    各病院の治療件数や治療方法等を新聞に掲載。
    • 鳥取県のがんの現状、対策(総論)
    • 部位ごとの治療方法、診療体制の現状(専門医の配置状況など (想定される部位: 肺、胃、大腸、乳、肝臓、膵臓、子宮、泌尿器等)
    • がん予防・がんとの共生にまつわる情報
    掲載情報 … 月1回の連載を想定

(2) がん薬物療法専門医、放射線治療専門医の育成支援
    ア 目的
      がんの治療においては、抗がん剤治療等の薬物療法と放射線治療が重要な治療方法であるが、これらの治療の専門医である「がん薬物療法専門医」及び「放射線治療専門医」は本県には少ない。(薬物療法専門医:7名。放射線治療専門医5名。)
      これらの専門医受検のために必要な研修等の受講料等を支援することで、これら専門医の育成を図る。
    イ 事業内容
    補助対象者
    がん薬物療法専門医・放射線治療専門医の資格を取得しようとする医師
    対象経費
    受験資格を得るために必要な研修等の受講料及び旅費
    補助率
    2/3(財源:国1/3、県1/3)

    (3) がん医療体制強化支援利子補給事業
    ア 目的
      限られた医療の人的資源を地域で有効活用して、将来にわたり安定的で質の高いがん医療を提供するためには、病病連携を促進して病院の経営を効率化することが必要であるが、病床転換や機能見直しによる設備投資などに一時的に多額の費用が生じる。
      特に、東部圏域のがん診療における放射線治療の機能分化と病院間の連携を図ることは喫緊の課題である。
      このことから、県の事業認定を受けた事業を実施するための施設、設備投資が必要な病院に対して、その借り入れに係る利子補給を一定期間行うこととし、病病連携によるがん医療提供体制の強化を図る。
    イ 事業内容
    補助対象者
    東部圏域のがん診療連携拠点病院又は拠点病院に準じる病院
    対象事業
    東部圏域のがんの放射線治療体制の整備を目的として関係病院間で協定締結されたものであって、県が認定した事業。
    対象となる
    借入
    事前に県認定を受けた病病連携事業の実施に要する次の借入
    ・融資機関:県内金融機関又は(独法)福祉医療機構等
    ・対象経費:施設整備費、備品購入費
    ・補助対象融資上限額:3億円
    ※自治体立病院の場合は元利償還の
     1/2が一般会計からの繰出基準額となっているため、補助対象融資上限額を1/2の1.5億円とする。
    利子補助率
    1/2
    利子補給期間
    5年間。
    補助対象事業の円滑な実施には施設・設備投資等のハード整備に加え、スタッフの確保、教育、運営方法の確立等ソフト的な作業も必要であり、当該事業が軌道に乗るまでの期間をおおむね5年と想定し、その期間補助する。
(4)働き世代への胃がん対策
ア 目的
    本県のがん死亡率が高い要因として、40〜50歳代の死亡率が高いこと、胃がんによる死亡率が高いことが大きな要因として考えられる。
    働きざかり世代に対して胃がんに影響があると言われるピロリ菌の有無を調べる検査を胃がん検診と併せて行うことで、胃がん検診の受診率向上と、ピロリ菌等の胃がんリスクを早期に発見することで将来の胃がん発生の抑制を図る。
イ 事業内容
    協会けんぽ鳥取支部が行う「生活習慣病予防健診(がん検診を含む)」の際に、ピロリ菌検査等の併用検査を実施する費用の1/2を助成する。(受診者本人の負担ゼロ)
    事業実施主体
    全国健康保険協会 鳥取支部
    (協会けんぽ鳥取)
    補助対象経費
    特定年齢(40歳、45歳、50歳、55歳)の者の生活習慣病予防健診と併せて実施する次の検査の経費。
    ・ピロリ菌検査
    ・ペプシノゲン検査
    補助率
    (補助上限額)
    1/2
    (補助上限額 5,000千円)

事業期間:5年間の期間限定事業とする。(5年間で現在の35歳〜55歳の働きざかり世代全体をカバーするとともに5年間の期間限定の無料検査で受診意欲を高める。)

(参考)ピロリ菌+ペプシノゲン検査が胃がん対策につながる理由
    ⇒ この2つの検査により、胃がん発生リスクの危険度を評価することが可能。
      ピロリ菌感染や胃炎(萎縮)を早期に発見することで、ピロリ菌除菌治療(保険適用)や萎縮性胃炎の定期的受診につなげることで将来の胃がんリスクが低減する。

3 要求額

項目
要求額
内訳
鳥取のがん医療
”見える化”事業
6,561千円
委託料(国庫1/2)
薬物療法専門医、放射線治療専門医の育成支援
600千円
補助金(国庫1/2)
150千円×2/3×6件
がん医療体制強化支援利子補給事業
549千円
採択予定事業1件
働き世代への胃がん対策
5,000千円
補助金
12,710千円
※ 債務負担行為要求額: 2,745千円(病病連携支援利子補給事業)



財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 12,710 3,580 0 0 0 0 0 0 9,130

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 12,710 3,580 0 0 0 0 0 0 9,130
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0