現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成30年度予算 の 水産振興局公共のフロンティア漁場整備事業負担金
平成30年度
当初予算 公共事業  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産基盤整備事業費
事業名:

フロンティア漁場整備事業負担金

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水産振興局 水産振興局水産課  漁業振興担当 

電話番号:0857-26-7317  E-mail:zaisei@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算要求額 64,431千円 1,589千円 66,020千円 0.2人 0.0人 0.0人
29年度当初予算額 76,944千円 1,590千円 78,534千円 0.2人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:64,431千円  (前年度予算額 76,944千円)  財源:起債、県 

事業内容

1 事業内容の説明

国が排他的経済水域内で行うズワイガニ、アカガレイを対象とした保護育成場の造成及びマイワシ、マサバ、マアジを対象とした資源増大のための湧昇流漁場造成に対する負担金である。


    鳥取県が負担金を支払う対象事業
    ◆日本海西部地区アカガレイ・ズワイガニ保護育成礁
    ズワイガニ、アカガレイの産卵・成育場を確保するための保護育成礁を設置する。
    ◆隠岐海峡地区マイワシ・マサバ・マアジ湧昇流漁場造成
    海底に人工海底山脈(マウンド)を築き、海底付近を流れる栄養塩の豊富な水を表層近くに上昇させ、マイワシ等の餌となるプランクトンを発生させる。

2 鳥取県負担額計算(平成30年度分)


◆日本海西部地区アカガレイ・ズワイガニ保護育成礁
(1)事業内容: 保護育成礁のブロック製作や造成
(2)負担対象事業費:1,153,672千円(概算要求額) 
(3)県負担額:52,492千円   
<考え方>
・事業費の3/4を国が負担
・国の負担割合には後進地嵩上げ(×1.24)を上乗せ
県負担率=1−3/4×1.24=0.07(<0.1)
・ただし、県負担の下限は事業費の1/10
・関係県の負担割合
鳥取:島根:兵庫 =45.5 : 6.3 : 48.2
対象魚種はズワイガニ、アカガレイ
港における過去5年間の平均陸揚量(属地)の比率
(境港の島根県所属船陸揚量は鳥取、島根で折半)

1,153,672千円×0.455×1/10=52,492千円

◆隠岐海峡地区マイワシ・マサバ・マアジ湧昇流漁場造成
(1)事業内容: マウンド礁の製作や造成
(2)負担対象事業費:609,178千円 (概算決定額)
(3)県負担額:11,939千円   
<考え方>
・事業費の3/4を国が負担
・国の負担割合には後進地嵩上げ(×1.24)を上乗せ
県負担率=1−3/4×1.24=0.07(<0.1)
・ただし、県負担の下限は事業費の1/10
・関係県の負担割合
鳥取:島根:=19.6 : 80.4
<考え方>
・対象魚種はマイワシ、マサバ、マアジ等の浮魚
・両県の巻き網漁業が境漁港に水揚げしたうち、各県に所属する卸売業者へ陸揚げした量の割合

609,178千円×0.196×1/10=11,939千円
要求額合計 64,431千円

3 予算比較

(単位:千円)
項目名
平成30年度
要求額
平成29年度
当初予算額
日本海西部地区
(ズワイガニ、アカガレイ)
52,492
52,573
隠岐海峡地区
(マイワシ、マサマアジ)
11,939
24,371
64,431
76,944

4 全体計画

◆日本海西部地区アカガレイ・ズワイガニ保護育成礁
(1)事業期間:平成19〜33年度
(2)総事業費:13,700,000千円
(3)事業規模:12,500ha、32箇所
(4)設置場所:山陰沖合
◆隠岐海峡地区マイワシ・マサバ・マアジ湧昇流漁場造成
(1)事業期間:平成25〜32年度
(2)総事業費:5,500,000千円
(3)事業規模:2ha、2基
(4)設置場所:隠岐海峡2箇所

4 前年度からの変更点

隠岐海峡地区のマウンド礁に赤碕沖の1箇所が追加され計2箇所となった。
  • 追加に伴い、隠岐海峡地区の事業期間は3年延長、総事業費は2,100百万円増加、事業規模は1ha増加した。

5 参考

フロンティア漁場整備事業 計画事業費が一事業につき20億円を超えるもので、以下の1)〜4)の要件を満たすものについて、産卵場や保育場の創造などの漁場整備に国が主体となって取り組む。
1)排他的経済水域内
2)TAC又はTAEにより資源管理がなされている魚種
3)資源回復計画などの保護措置が講じられているもの
4)事業による著しい効果が見込まれるもの
 なお、この漁場整備によって著しく利益を受ける都道府県は、国に対し負担金を支払う。
※TAC(資源状況等の科学的データを基礎に、魚種別に年間の漁獲量の上限を設定する制度。マアジ、マサバ及びゴマサバ、マイワシ、サンマ、スケトウダラ、ズワイガニ、スルメイカの7種)
※TAE(資源回復計画の対象となる魚種について、対象となる漁業と海域を定めた上で漁獲努力量の上限を定め、その範囲内に漁獲努力漁を定めるように対象魚種を管理する制度。アカガレイ、イカナゴ、サメガレイ、サワラ、トラフグ、マガレイ、マコガレイ、ヤナギムシガレイ、ヤリイカの9種が対象)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【日本海西部地区】

平成19年度から、国の直轄事業として着手された。計画された32箇所のうち、平成29年10月までに18箇所が完成、今年度中に更に2箇所が完成予定。

【隠岐海峡地区】
平成25年から整備開始、当初の浜田沖に加え、赤碕沖が新たに整備箇所として追加されている。平成29年度中に浜田地区は完成予定

これまでの取組に対する評価

【日本海西部地区】

・平成25年度に国が行った調査によると、保護育成礁内に成魚とともに稚ガニや稚魚が多数生息していることが確認された。

・保護育成礁周辺では、漁獲対象魚種のしみ出し効果が期待され、周辺海域では好漁場として利用されている。

・鳥取、島根及び兵庫県の漁業関係者間で話し合いを行い、育成礁の周辺1マイルを自主的に操業禁止としており、漁業者の資源管理に対する意識が形作られている。

・漁業者からは、強い期待の声が聞かれ、早期整備が望まれる。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 76,944 0 0 0 0 76,000 0 0 944
要求額 64,431 0 0 0 0 57,000 0 0 7,431