1 事業の目的
本県経済の成長力を高めるため、革新的な起業化促進を図るとともに、新事業に挑戦する起業家の発掘・育成を目指す。
2 事業の内容
●スタートアップ応援ファンドの造成・運営
県と(独)中小企業基盤整備機構、及び地元金融機関が、(公財)鳥取県産業振興機構に対し資金貸付けした上で、ファンド造成を行うとともに、当該ファンド運用益を活用し、成長分野における起業家育成・支援を行う。
(1)ファンドの造成
○現行ファンド
H20
造成 | 県
5億 | 中小機構
20億 | | <ファンド>農商工連携ファンド
総額25億 |
↓
○新規ファンド
H30
造成 | 県
5億 | 金融
6億 | 中小機構
20億 (A) | | 総額
31億 | | | |
※1)20億円(A)は、農商工連携ファンド゙分の借り換え
※2)金融分6億円は、地元金融機関による貸付
(2)ファンドの運営
○運用主体(予定):鳥取県産業振興機構
○運用規模、運用条件、運用益(予定)
運用規模 | 運用条件 | 運用益 |
31億円
| 運用期間:10年
運用利率(想定):0.4%程度
※一般担保付き社債を予定 | 12,400千円
程度 |
※元本保証がない債券運用をする場合、元本割れが発生した際に県が損失補填を行うことが必要。(中小機構運用ルールによる)
【一般担保付社債の安全性(証券企業の所見)】
○過去に債務不履行に陥った債権(旧東電含め)はなく、元本割れリスクは限りなくゼロ
○中でも電力債の安全性は極めて高い
・仮に債務不履行となっても、他債権者よりも優先的弁済を受ける
・電力会社は多くの資産を保有しており、資産全体からの債務弁済が可能 |
○支援事業
(スタートアップ応援補助金)
項目 | 内容 |
対象分野 | 先端技術分野
(例:バイオ(創薬)、医療機器、IoT・AI、自動車用デバイス 等) |
支援額 | 定額補助(上限500万円) |
対象内容 | 商品化に向けた技術開発・試作等経費、起業時に要する経費(人件費を除く)
※H29第1期ファンドでは、試作品の実証・改良経費を 支援 |
支援件数 | 年2件程度 |
対象者 | ・概ね1年以内に起業しようとする県内グループ・個人
・起業後10年以内の県内法人又は個人事業者
・新分野進出後5年以内の県内法人又は個人事業者 |
(ファンドサポート会議の設置・運営)
〔構成〕分野毎の外部専門家(技術、経営面)、金融機関、
中小機構、県等 (事務局:産業振興機構)
〔役割〕・造成したファンドの運用方針決定
・支援対象案件の決定
・採択後のサポート、ハンズオン支援
<ファンド運営収支(想定)>
| 項目 | 金額(千円) | 備考 |
収
入 | ファンド運用益 | 12,400 | 想定金利0.4% |
支
出 | 起業化促進補助金 | 10,000 | 5,000千円×2件 |
管理事業(ファンドサポート会議運営費等) | 600 | |
専門家等派遣(フォローアップ) | |
金融機関からの借入利息 | 1,800 | 想定金利0.3% |
合 計 | 12,400 | |
※実質的なファンド運用益は、H31年度以降から発生
3 総要求額
○要求額
・県貸付額 2,500,000千円
(注)別途、金融機関分貸付(6億円)については、金融機関から産業振興機構へ直接貸付