1 事業の概要
職能3団体(鳥取県社会福祉士会、鳥取県介護福祉士会、鳥取県介護支援専門員連絡協議会)と締結した災害時の応援協定に基づき、災害発生時に県内及び県外の被災地で不足する福祉人材を派遣する「災害時派遣福祉支援チーム(DCAT)」の活動のために、研修や傷害保険加入、物品の購入を行う。
2 事業内容
(1)DCAT研修に係る経費 1,471千円
DCAT派遣に備え、災害時における活動に即した研修について外部講師を招き、DCAT登録予定、登録者等の資質向上を図る。
○基礎研修(DCAT登録予定者)
DCATの必要性や、派遣体制、実際の活動内容、避難所の運営等に関する基礎的な内容について研修を行う。(6時間/日×2日間)
○リーダー研修(既DCAT登録者)
チームメンバーの業務管理、役割分担、情報共有、体調管理等を行うリーダーの養成研修を行う。(6時間/日×3日間)
○コーディネーター養成研修
災害時において、現地被災状況を把握・管理し、DCATの派遣や受入施設との調整、必要な物資供給支援等を行う「鳥取県災害時福祉支援現地本部」におけるコーディネーターを養成するための経費。(6時間/日×3日間)
(2)DCAT派遣者に係る傷害保険料 127千円
DCAT派遣に伴う活動時の事故に備え、傷害保険に加入する。
○保険料 @4,222円×5名×6チーム=暫定保険料126,660円
※出動実績がない場合は最低保険料500円のみ。
(3)DCAT活動に係る物品購入経費 143千円
DCATの活動に必要なビブス、腕章等の備品消耗品の購入のための経費。
3 要求額
(単位:千円)
区分 | 金額 | 適要 |
DCAT研修
(国:定額) | 1,471 | ○研修会費用
・委託料(講師謝金、旅費)
・消耗品費、食糧費、使用料 |
DCAT派遣者に係る傷害保険料
(単県) | 127 | ・傷害保険料 |
DCAT活動に係る物品購入経費
(国:定額) | 143 | ・備品購入費、消耗品費 |
計 | 1,741 | |
※厚生労働省「生活困窮者就労準備支援事業費等補助金」のうち「災害福祉広域支援ネットワークの構築支援事業」(定額:150万円)を活用。
4 背景
○平成28年に発生した熊本地震及び鳥取県中部地震において、福祉避難所における生活相談員等のマンパワー不足が指摘された。
○こうした中、県では福祉の専門職員を確保するため、平成29年1月に職能3団体(鳥取県社会福祉士会、鳥取県介護福祉士会、鳥取県介護支援専門員連絡協議会)と災害時の応援協定を締結。
※市町村が協定を締結した社会福祉施設では利用者を優先して対応することから、在宅の要配慮者の受入れ等に関して専門職員の不足が見込まれるもの
○平成29年度は、職能3団体、県危機管理局や災害活動支援団体等関係者と意見交換を行いながら、実施体制の検討を行っている。