1 目的
県内全市町村で天の川を見ることができる等、鳥取県の美しい星空が見える環境を将来にわたって保全するため「鳥取県星空保全条例」が平成30年4月1日に施行された。
当該条例の理念の一つである「星空を活用した地域経済の振興」を図ることを目的とする。
2 概要
(1)星空ビジネス支援体制強化モデル事業
県では、条例に基づき鳥取市佐治町を4月1日、星空保全地域に指定した。また、日南町についても6月頃の指定に向けて地元と協議を行っているところである。
両地域を管轄する鳥取県商工会連合会に星空ビジネス推進員2名を設置し、両地域を中心に事業者訪問やセミナー開催による意識啓発、個別事業者の商品開発支援、販路開拓支援等を行い、星空保全地域における星空を活用した経済振興・地域振興モデルとする。
事業実施主体 | 鳥取県商工会連合会 |
形態 | 直接補助 |
対象経費 | 非常勤職員人件費、活動経費 |
補助率 | 10分の10 |
(2)星空活用商品開発支援事業
事業者が星空を活用した商品開発、商品改良に取り組むための経費を助成する。(飲食メニューも対象に含める。)
事業実施主体 | 県内中小企業者 |
形態 | 直接補助 |
補助対象経費 | 原材料費、技術指導費、外注費、産業財産権導入費、広告宣伝費、旅費交通費、雑費 等 |
補助率 | 2分の1 |
補助上限額 | 250千円 |
3 要求額
星空ビジネス支援体制強化モデル事業 | 4,180千円 |
星空活用商品開発支援事業 | 2,500千円 |
計 | 6,680千円 |
4 商工団体の声
星取県地域振興ワーキング会議(東部4/19、中・西部4/25)をはじめ、商工団体との意見交換を実施した。
・少子高齢化、過疎化等の進行により、商工会エリアの商工業振興は急務。
・経営革新、事業承継など経営課題の高度化、複雑化により、個社支援のウエイトが大きくなっており、支援員の多忙感は増大している。地域資源を活用した地域振興、経済振興に人員を割きにくい状況がある。
・補助制度など支援メニューがあると商品開発に取組みやすい。