これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○湖山池
県の自主事業として「湖山池将来ビジョン」並びに「将来ビジョン推進計画(=第3期水質管理計画)を策定し、湖沼水質改善・保全のための各種施策を総合的に展開してきたところであり、各々の水質(CODなど)は平成28年度に一部目標を達成した項目があるものの、依然として環境基準の達成には至っていない。
○東郷池
県の自主事業として水質管理計画を策定し、湖沼水質改善・保全のための各種施策を総合的に展開してきたところであるが、依然として各々の水質(COD)は環境基準の達成には至っていない。
これまでの取組に対する評価
【現状評価】
三大湖沼いずれにおいても以下の区分に関する施策を総合的に展開しているが、各々で得られる施策効果がはっきりと目に見えてくるまでには長期の期間が必要となる。そのため、長期的な視点に立って地道に各種施策を展開・継続していくことが必要と考えられる。
■点源対策(家庭、事業場からの負荷)
■面源対策(農地、山林、市街地からの負荷)
■湖内対策(底質、植物プランクトン等の成長からの負荷)
■普及・啓発対策(住民への協力依頼、意識啓発)
■調査研究(湖沼の汚濁メカニズム解明、浄化方法に関する研究)
【今後取組むべき課題】
・点源負荷は、これまでの下水道等の整備事業により着実に減少しているが、引き続き継続的な事業実施が必要。
・面源負荷対策は、今まではそれほど施策が展開されていない感があるため今後各種対策を計画し、実施していく必要がある。
・湖内対策は、これまでも底泥浚渫、底泥覆砂事業等を実施してきているが、現在は生物の浄化作用を意識した「浅場造成」等に注目が寄せられている。そのため、これらの取組の拡大展開が重要となる。
・湖沼環境保全のためには、行政のみならず地域住民、関係者が連携して継続的に取り組むことが重要であるため、これまで以上の普及・啓発活動が必要である。