(1) 文化芸術・国際交流
「鳥の演劇祭11(イレブン)」開催事業 〜舞台芸術の創造〜
30,000千円(30,000)
ア 目的
城下町鹿野を舞台に地域とともに発展、国内外の劇団を招へい
し上質な芸術文化を地方から発信してきた「鳥の演劇祭」は、平
成30年度に第11回目を迎える。先駆的かつ国際色豊かな演劇
祭として全国的な認知も高まっている。
そこで、東アジアの「国際交流・創造拠点」として更なる演劇文化
の活性化と発信に併せ、演劇を通して地域活性化や共生社会の
実現など地域が抱える課題にも積極的に関わりながら幅広い活動
を展開する。
イ 実施団体 鳥の演劇祭運営委員会
ウ 開催時期 9月
エ 開催場所 鳥の劇場、鹿野町内各所
オ 事業内容
【国際交流の推進】
・地方ではなかなか鑑賞する機会のない上質な海外公演を上演
し、国際交流を推進する。(例:アメリカ、フランス、韓国など)
【地域住民の参画】
・子どもたちが取り組んだ芸術活動、障がい者と健常者がともに 作り上げた舞台、地元市民や高校生が参加するプログラムなど 地域から生まれた芸術表現を発表する。
【地域団体との連携】
・公演期間中に開催される、まちの空き家や空き店舗なども活用
したフリーマーケット「週末だけのまちみせ」(鹿野まちづ くり協
議会等)と連携することで、県内外の観光客も含めた集客を図
り、地域振興に資する。
※新規要素
・外国人観客対応にも力を入れ、英語字幕の翻訳の精度アップなどを行う。 (ネイティブスピーカーによる翻訳チェックなど)
・さらなる集客にも力を入れ、ナイトイベントでの食のメニューなどを充実。
(2) 学術教育連携
表現ワークショップ研究事業〜鹿野小・中・青谷高校連携事業〜
5,470千円(5,470)
ア 目的
学校教育と連携し県内の小・中・高校生に、自由な思考と創造を演劇を通した「表現」という手法を用いて体験するワークショップ゚を実施。表現活動の実践と振り返り「省察」を繰り返すことで、協働の力が養われることを目指す。
※H30年度は、H29年度に開始した取組をさらに進展し、H30年4月開学予定 の鹿野学園(小中一貫教育)に新設される「表鷲(あらわし)科」開講に合わせ、 同ワークショップを正式な授業の一環に取り組むなど、本格的なアートによる教 育モデルを構築する。
イ 実施団体 鳥の演劇祭運営委員会
ウ 開催期間 年間
エ 開催場所 鳥取県立青谷高等学校、鹿野学園
オ 事業内容
・鳥の劇場の活動拠点である鹿野町の小・中学校及び地域の高
等学校と連携して授業を活用して計画的に表現ワークショップ
を実施。
・このワークショップと併行し、教育現場における演劇を中心とし
たアートの効果を学術的見地から検証する研究プログラムを
実施することとし、この分野における研究の第一人者である大
学研究室と協働。
■協働者: 青山学院大学社会情報学部 苅宿俊文教授研究室
★日本財団への助成も申請予定。
(3)【新規】鳥の演劇祭拡充事業
鳥劇フリンジ・プログラム
1,550千円(0)
ア 目的
鳥の演劇祭の開催に併せて、公募した県内外の演劇団体等の
公演会場を提供することにより、若手アーティストのチャレンジ場な どとしても鳥の演劇祭の注目度が上がり、演劇祭全体の盛り上が りが期待できる。
イ 実施団体 鳥の演劇祭運営委員会
ウ 開催時期 9月
エ 開催場所 鹿野町内各所(2会場程度)
オ 事業内容
○県内外から演劇団体等を公募
○演劇祭の期間中(9月)の3週×2会場(3団体)程度の公演を実 施
※フリンジとは、劇場で普通に催される演劇フェスティバルの外側(fringe)で、メイ ンで はなく周辺で行われる、自由で実験的なパフォーマンスを意味する。世界最大の芸術 祭・エディンバラ国際フェスティバル(スコットランド)の第1回が1947年に開催された 際、招待されなかった劇団らが自主的に公演を行い、翌年の第2回にこれらを“フリン ジ”と名付けたことを起源とする。
(4)【新規】 まちなか賑わい創造
とっとり文化魅力体験メニュー支援事業(西因幡エリア)
1,460千円(0)
ア 目的
●鹿野では鳥の劇場や地元が一丸となり、演劇を中心に魅力的なまち づくりを進め、地域活性化を図ってきた。
●その象徴として、これまで演劇祭(9月)に合わせて、「週末だけのま ちの店」を実施するなど、演劇を核にして地元が一体となってまちを盛 り上げきた。
●しかし、まだまだ眠っている文化資源や「食」や「自然」といった気高や青山も含めた西因幡地域の魅力を活用し、うまく組み合わせることで、「鳥取文化」としてのブランド化及び発信力強化が期待できる。
●そこで、演劇祭(9月)以外の時期においても、鹿野の魅力を演劇をか らめた「楽しめるメニュー」として地域が主体となって提供してもらい、 内外の人たちに体験し「その良さ」を感じてもらうことで、更なる鹿野の 魅力発信につなげる。
※年間を通して開催することで、「また違う季節にも来てみたい」といったリピート 効果も期待。
※東京オリ・パラ開催(2020年)を契機とした海外へのアプローチ(インバウンド
経済効果、海外での知名度アップ等)にも期待。
イ 実施団体 鳥の演劇祭運営委員会
又はいんしゅう鹿野まちづくり協議会
ウ 開催時期 5月、7月、9月、2月(予定)
エ 開催場所 鳥の劇場、鹿野町内各所
オ 事業内容
鳥の劇場による演劇を核に以下の周辺事業(春夏秋冬)でまちを 盛り上げる地元の取組に対して、その経費の一部を支援。
・大人の演劇ワークショップ
→大人や家族向けの演劇を楽しめるワークショップの実施
・とっとり体験プログラム
→西因幡をエリアに、演劇や文化財鑑賞に加え、森林浴、海釣り、和紙 すき体験など「とっとりの様々な魅力」を体験
・空き家等を活用した「アートあふれるまち」
→空き家を活用したアート作品展示など、「アーティストと気軽に触れ合う まち」を演出
(5)【新規】 地域の賑わい創造
とっとり文化魅力体験メニュー支援事業(鳥取文化魅力発信 オリジナルツアー)
5,000千円(0)
ア 目的
●県内には貴重かつ観光スポットとしても潜在的ニーズが期待される魅 力的な文化資源が各地に点在している。
●インバウンドも含めた観光振興の観点でも、新たな観光資源の掘りお こしや多様なニーズを踏まえたツアーなど観光商品開発が求められて いる。
●国も文化芸術を社会の基盤と位置づけ、文化資源によって付加価値 を生み、社会的・経済的な価値を創出することを目指している。
●このような中で、県内の文化資源を素材にした”オリジナル”なツアー を商品開発及び実施することにより、県内の文化資源の有効活用及 び地域活性化への波及を図る。
イ 実施団体 地区DMOへの委託(想定)
ウ 開催時期 年間
エ 開催場所 全県
《文化資源(素材)例》
・麒麟獅子舞、傘踊り、流しびな等の伝統芸能
・開山1300年を迎えた大山の歴史文化
・国宝・国立公園にも指定されている三徳山 など
オ 事業内容
県内の魅力あふれる文化資源を素材にしたツアーなどの開発
(企画)・発信、実施 等
・2016年、日本開催で初の地方をメイン会場として鳥取で開催され
た「第23回BeSeTo演劇祭」を機に、東アジアの演劇の聖地として
次回日本開催の平成31年度(2019年)「第26回BeSeTo演劇
祭」の鳥取県開催を誘致する。
・今後、東京オリ・パラ開催(2020年)を控え、オールジャパンで
文化による機運醸成が高まる中、国際的文化芸術事業も展開さ
れ地方でもレベルの高い文化芸術活動・取組を開催していく流れ
となることは必至。鳥取県が国内外に誇れる「文化芸術の聖地」と
して、「鳥の劇場」の活動を今後も重点的に支援していくと共に、
関係市町村や団体と連携し、官民挙げた文化による地域活性化 のモデル地域を目指す。