1 事業概要
現在の中部療育園は施設の狭隘化等の課題があることから、課題解消のため、(元)倉吉市立河北中学校に移転・整備を行うための設計費等を要求する。
2 現状・課題
現施設の概要
区分 | 内容 |
建築面積 | 360.93平方メートル |
構造 | 軽量鉄骨造平屋建 |
主な設備 | 診察室、指導訓練室、相談室 他 |
建築後13年が経過し、建築当初(平成16年4月)と比べると、肢体不自由児等の通園利用だけではなく、発達障がい児による通園利用や外来受診が急増するなど、利用者のニーズが多様化しており、こうしたニーズに対して施設・設備が十分に応えられていない。また、保護者からも施設が狭いなどの意見が寄せられている。
現状 | 対応例 |
利用者増により部屋が手狭となる | 検査室、観察室等の新設 |
部屋が狭く子どもたちが十分に動けない | 保育室、訓練室等の拡充 |
待合室が狭く、利用者が廊下等で待ってもらっている | 待合室等の設置 |
プライバシーが十分に守られていない | 機能に応じた各部屋や防音機能のある壁の設置 |
静穏な状態での検査等ができない | 心理検査室等の新設 |
事務室や倉庫不足等により施設運営に支障 | 事務室、書庫・倉庫の拡充等 |
3 主な整備内容
既存施設である(元)倉吉市立河北中学校管理教室棟(1,432平方メートル)を改修し、中部療育園に再整備する。
整備後の面積:1,468平方メートル
4 候補地選定理由
幹線道路に近く、鉄道やバスなど公共交通機関が整っているなど、中部圏域のすべての利用者にとって通いやすい。
- 他の候補地と比べて駐車場を含めて広いスペースが確保できる。また、建物及び敷地の広さ(ゆとり)は、将来的に利用動向の変化が生じた場合の柔軟な対応を可能にする。
- 県有施設の有効活用の観点から現地を確認したところ、療育活動に支障を来さないような改修を施すことは可能である。
- 未利用施設の有効活用に伴う起債を活用することで、建築コストを縮減することが可能である。
5 事業費
22,886千円
内訳
実施設計費:22,649千円
適合性判断申請料:237千円
(参考)平成31年度要求予定
<概算工事費>
工事費:299,787千円
工事監理費:9,105千円
6 スケジュール(案)
設計:平成30年5月から12月まで
工事:平成31年5月から平成32年2月まで
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成29年3月に有識者による鳥取県立中部療育園整備検討会を設置し、検討会を6回開催して、中部療育園の役割や課題等について議論した。
これまでの取組に対する評価
検討会において、中部療育園の役割、課題、整備方法等について検討を行い、一定の方向性を示した。