1 事業概要
社会福祉施設については、民間で出来るものは民間運営に移行するよう、順次、取り組みを進めてきたところである。
しかしながら、財政上の理由により、譲渡を先送りにしていた3施設について、この度、有償譲渡に伴い起債繰上償還が生じることによる交付税措置額の逸失額と不動産鑑定評価額を比較した結果、不動産鑑定評価額が逸失額を上回ることが判明した。
ついては、現指定管理期間が切れる平成31年4月1日から民間事業者へ譲渡し、運営を行っていただくこととするため譲渡先を選考する「社会福祉施設民間譲渡先選考委員会」を開催する。
2 対象施設の概要
【鹿野かちみ園・鹿野第二かちみ園(障害者支援施設)(鳥取市鹿野町)】
○設置目的 入浴、排せつ及び食事等の介護、生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援等を行うことにより、障がい者の自立と社会経済活動への参加を促進し、もって障がい者の福祉の増進を図ることを目的とする。
○設置年月日 (鹿野かちみ園)昭和41年1月1日 (鹿野第二かちみ園)昭和53年4月1日
○施設内容(鹿野かちみ園)
・定員:施設入所支援70人、生活介護70人、短期入所2人
○施設内容(鹿野かちみ園)
・定員:施設入所支援70人、生活介護70人、自立訓練(生活訓練)6人、短期入所3人
【皆生尚寿苑(養護老人ホーム)(米子市新開)】
○設置目的 65歳以上の者であって、環境上の理由及び経済的理由により、居宅において養護を受けることが困難な老人を入所させ養護する施設であり、その者が自立した日常生活を営み、社会的活動に参加するために必要な指導及び訓練その他の援助を行うことを目的とする。
○設置年月日 昭和46年4月1日
○施設内容
・定員:施設入所支援140人、生活介護78人、短期入所3人
3 委員会の概要
(1)構成(6名)
学識経験者、税理士又は公認会計士、業界関係者又は施設利用関係者、公募委員、県施設所管部局長 等から選考
(2)任期:委嘱の日から売買契約締結の日まで
4 譲渡先の選定基準(案)
○施設運営の継続性及びサービスの向上策
○施設の効果の発揮
○管理に必要な人員・財政的基礎の確保
5 今後のスケジュール(案)
・平成30年4月〜8月:譲渡先の選定手続き(譲渡条件、譲渡時の支援スキーム等の検討)
・平成30年9月:譲渡先の選定にかかる議案を上程
・平成31年4月:譲渡先による管理運営開始
6 所要経費
(単位:千円)
区分 | 要求額 | 内容 |
報酬 | 102 | 委員報酬及び旅費
(募集要項協議、選考会) |
費用弁償 | 50 |
計 | 152 | |
7 これまでの民間への譲渡の状況
○障害者福祉施設8、老人福祉施設3を、(社福)鳥取県厚生事業団に譲渡(H17)
○母来寮(養護老人ホーム)を(社福)鳥取県厚生事業団に譲渡(H19年度末)
○岩井長者寮(軽費老人ホーム)を(社福)ふれあいに譲渡(H19年度末)
○福原荘(軽費老人ホーム)を(社福)宏平会に譲渡(H20年度末)