現在の解析結果について、水収支計算の結果が現況を再現できていない(つじつまが合わない)流域があることから、課題点の洗い出しとその原因の推定を行う。
(内容)
・解析結果の詳細な算定
・解析結果の妥当性の検証
・課題点の洗い出し
・原因の推定と改善策の検討
・研究プロジェクト委員と解析結果に対するの意見のとりまとめ
・解析結果の公表に向けた資料の作成
(1)本事業の必要性
○現流動解析モデルは、一部区域において現況が再現できていないことから、成果の改善点の検証を行うことで、将来、発生しうる地下水障害への早期対応に活用できるものとなり、条例に基づく重点保全地域の指定や採取基準の設定(採取量の制限)を行うための根拠資料となる。
○速やかな研究成果の公表は地下水研究プロジェクトの委員から求められていることであり、県民の地下水への理解を深める一助となるものである。
(2)地下水研究プロジェクトと持続可能な地下水利用協議会の役割
○条例制定時から、地下水利用事業者で構成する持続可能な地下水利用協議会では、主に地下水位等のデータ収集を担い、県の地下水研究プロジェクトでは、それらのデータを基にして研究活動を実施する役割となっている。
○同協議会では、データ収集を強化するために会費の増額し、今後5年の計画で10箇所の地下水位モニタリング地点を増設していくことになっている。