1 事業概要
全国学力・学習状況調査等で明らかになった各地域の学力課題の解決に向けて、県教育委員会と各市町村教育委員会が協働して、地域課題の解決に取り組む。
2 背景
◇各市町村において、学力向上に向けた特色ある取組が進められているところではあるが、その一方で、全国学力・学習状況調査の結果において、地域ごとの状況が様々であることから、各市町村の独自の取組を支援することと併せて、地域課題の解決に向けた取組を推進していくことが求められる。
◇本県では、これまで各教育局が域内の市町村教育委員会と学力向上に向けた連携体制を構築してきたところであり、今後はそのような体制を基盤とし、地域課題の解決や各市町村のニーズや課題に応じた支援を行っていくことが求められる。
◇学力課題の解決に向けては、家庭・地域の果たす役割も大きいことから、教育委員会や学校の働きかけによる保護者や地域住民の学力向上に向けた取組への協力や参加の実現が求められる。
3 事業内容
<地域課題等の解決に向けた取組>
◇全国学力・学習状況調査地域別結果を踏まえた、学力向上策の提案
◇域内市町村教育委員会が抱える課題の把握とその解決に向けた支援
◇地域課題の解決に向けた研修会の実施
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東部地域 | 「大学やPTAと連携を図った家庭学習の質の向上の推進」
全国学力・学習状況調査等を活用して、家庭学習に係る課題解決に向けて、大学やPTAと連携して行動計画を策定・実践し、その効果検証を行う。
対象:東部地域 5中学校区 |
中部地域 | 「研究団体と連携を図った活用力向上に向けた授業改善」
小学校研究団体と連携して全国学力・学習状況調査のねらいと傾向を意識した授業改善の取組を推進し、域内にその成果を還元する。
対象:中部地域 教育研究団体協力校 4校 |
西部地域 | 「学力課題の解決に取り組む学校への支援」
「若手教員の授業力向上への支援」
全国学力・学習状況調査の分析を踏まえ、学力課題(算数・数学の学力向上)解決に取り組む学校にアドバイザーを派遣するとともに、若手教員の指導力向上を図る。
対象:西部地域 5小学校、3中学校、西部地域 教諭15名程度 |
4 期待される効果
◇学力向上に向けた、学校、家庭・地域、教育委員会による学力向上に向けたトータル的なアプローチの展開
◇学力向上実践地域の独自性を生かした効率的・効果的な学力向上対策の推進
◇計画的・継続的な、学校、教育委員会、家庭・地域と一体となった教育活動の改善による本県児童生徒の確かな学力の向上
5 経費
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1 東部地域事業費
・地域研修会講師謝金等
・研修会会場費
・アドバイザー派遣費
・視察研修費
・リーフレット等作成費
| 1,980千円 |
2 中部地域事業費
・地域研修会講師謝金等
・研修会会場費
・アドバイザー派遣費
・視察研修費
・事例集等作成費
| 1,826千円 |
3 西部地域事業費
・視察派遣費
・地域研修会講師謝金等
・研修会会場費
・アドバイザー派遣費
・印刷製本費
| 3,770千円 |
合 計 | 7,576千円 |