1 事業目的
これまで移動手段等に困難があった障がい者等のためにイベント主催者等がUDタクシーを一定の台数を借り上げて、日頃外出困難な障がい者・高齢者がイベントなどに交通バリアフリーを体現する存在であるUDタクシーにより地域とつなげ、利用促進をモデル的に実施する。また、介護予防の観点から、体操教室、趣味の交流会、サロン、買い物、自宅を結ぶ外出支援のため、UDタクシーの利用促進を図る。
一定の情報発信効果も期待され、また乗車による社会参加体験の二つのアプローチにより、障がい者・高齢者と地域社会をつなげるUDタクシーを活用した地域づくりをスタートする。
2 事業内容
(1)イベント主催者がUDタクシーを借り上げて、日頃外出困難な障がい者や高齢者を連れてくる(参加してもらう)システムを作った場合に、UDタクシーの料金を補助する。
(2)介護保険の市町村総合支援事業の中で、買い物支援システムを作った場合にUDタクシーの料金を補助する。
3 補助対象事業者
(1)一定程度の動員が見込まれる中・大規模イベントの主催者
(2)介護保険の市町村総合事業の買い物支援主催者
4 対象経費
タクシー借り上げに要した経費×1/2(財源:単県)
(積算)
(1)タクシー経費(イベント全体で)10万円×15回×1/2 →75万円
(2)タクシー経費 1万円×20回×1/2 →25万円
【参考】UDタクシーを活用する理由
・バスに比べて小団体の利用ニーズに対応でき、障がい者が行きたい場所にピンポイントで到着できるため、利用しやすい。
・車椅子を使う障がい者等のみならず、知的・精神障がい者の支援を行う場合も、通常のタクシーより介助等が行いやすく、支援のための利用のバリアが一定程度低くなっている。
・UDタクシードライバーに対しては、障がい者等への配慮講習なども順次行われ、接遇・介助方法をある程度習熟しているドライバーが対応している。
以上から、UDタクシーは他の交通手段に比べてバリアフリーな交通手段となっており、障がい者の交流促進等の手段として適性が認められるものと考える。