これまでの取組と成果
これまでの取組状況
地方版ハローワークの創設(職業紹介に係る権限移譲)を受け、平成29年7月に「鳥取県立境港ハローワーク」が開設され、1年が経過したところである。
鳥取県立境港ハローワークは、地域が抱える課題を解決するため、地域の主力産業の支援や増加する企業立地や観光産業の人材確保など「地域の雇用戦略拠点」を目指すこととされている。
具体的な業務としては、職業紹介、職業相談(鳥取県地域活性化雇用創造プロジェクトによる就業支援)、及び職員の能力向上のための研修等の関連事業を行っている。
境港独自の取り組みとして、「子育て応援求人」などの独自の求人や事業所トップの思いを伝える「企業PRシート」の作成、時間・回数無制限のじっくり職業相談などの独自の取り組みを展開している。
特に、地域への定着を図るとともに、求職者の掘り起こしを行うことを主眼に、出張!県立ハローワークや合同相談会、出張相談室などの求職者の集まる場所での職業相談に力を入れている。
これまでの取組に対する評価
平成30年度に入り、施設外のイベントを活発に行った結果、今年度に入る利用が増加し、通算での新規求職者は357人、一方就職決定は229件と就職決定率は67.1%になっている。
当所が独自に始めた「生涯現役求人」は16社21求人、「子育て応援求人」は12社12求人の登録に増加しており、人材の確保に悩む求人企業のニーズに合っている。
今年度取り組んだ「水木しげるロード夏期アルバイト相談会」は、若年層を狙ったものであるが、来場者が9名しかなく、これらの世代に対する情報発信の在り方に課題を残した。
求人企業からは、企業の中核となる人材である新卒求人への応募の減少が課題として述べられており、学生も含めた若年層へのアプローチの在り方を検討する必要がある。
当所においても、境高校との意見交換や島根県の学生登録事業などを参考に、県外進学生や県内就職学生を対象とした地元就職の促進策を検討する。