○モーダルシフト(輸送手段の転換)、リダンダンシー(多重性、
補完性)だけでなく、自然災害対応においても、山陰・山陽の
企業から内航RORO船の境港寄港への期待が高まっている。
○RORO船の定期航路化に向けて、過年度の試験輸送で抽出
された課題に対して、従来の取り組みだけでなく、新たに荷主、
運送事業者等との官民連携体制を確立させ、境港の港湾機能
を強化することにより対応を図る。
○RORO船の定期航路開設は、現在施工中の竹内南地区ふ頭
再編改良事業(国直轄)の採択要件となっており、国土交通省
中国地方整備局からも「境港への平成32年度のRORO内
航航路定期化は必須である」との指摘も受けている。
(1)内航RORO船試験運航 C=21,000千円
(28,000千円)
・境港圏域に存在しない試験輸送機材であるシャーシの台数に
ついては、H31年度はH30試験輸送の実績ベース(12.5台)で計上
されたところであるが、H31年度の試験輸送は、境港〜博多港間
の運行航路を予定しているところ。(H30は境港〜敦賀港間)
・本年度とは運行経路が異なることから、試験輸送利用者の貨物
量(シャーシ台数)についても改めて聞き取り等を行い、最低限
の必要台数として20台を見込んでいるところである。
・この20台については、試験輸送利用者のニーズを満足させ
るため、確実かつ安価に準備する必要があることから、当該
シャーシの借上に係る経費を要求するものである。
2,000千円×20台×3/4(鳥取県負担割合)=30,000千円
(既計上額 9,000千円)
・なお、この試験輸送から得られる成果や課題等については、試験
輸送に関わる企業等で構成する「境港モーダルシフト連絡協議会」
で情報共有等を行い、これまでに引き続き将来の定期航路化に向
けた境港の物流体制強化の取り組みを進める。
〔参考:H31試験運行の概要〕
・運航経路 : 敦賀港−境港/境港−博多港間
(敦賀港−博多港間の新設航路の途中寄港)
・運行回数 : 6回(3回/年、上り下りの往復)
・協力船社 : 近海郵船(株)/9,800トン級
(2)国内海上輸送網連結検討業務 C=0千円
(2,000千円:全額国庫補助)
・境港を中心とした多様な航路について、国庫補助金を活用
して検討を行う。
(3)各協議会の実施
・境港モーダルシフト連絡協議会 C=0千円(直営で実施)
RORO船定期航路化に向けた境港の港湾機能強化の一
環として、荷主、物流事業者等が連携を図るための連絡
協議会(共同体)の設立準備を行う。
※( )は全体事業費
※主要機能における重点施策分
既査定額(鳥取県負担金) 98,342千円
(全体事業費155,157千円(国費16,969千円/一般財源81,373千円))
調整要求額 21,000千円
(全体事業費 28,000千円(国費10,444千円/一般財源10,556千円))
計 119,342千円
(全体事業費183,157千円(国費27,413千円/一般財源91,929千円))