1 事業の目的
地域団体・集落、市町と県が協力連携し、地元住民により整備されてきた山を多くの人が楽しめる山として情報発信してきた「とっとり因幡の山」(東部地区の低山)を、「観光登山」という新たなジャンルの観光ツアーとして商品化を図る。
・好日山荘おとな女子登山部とタイアップして、誘客やニーズ分析に協力してもらい、関西圏のおとな女子ハイカーをターゲットとして呼び込み、地域に経済波及効果を生み出す。
・ツアーの受入れ・企画運営を担う地元の事業者の育成を図る。
2 事業の概要
(1)因幡の山楽しみ方講座
・「みんなで楽しむとっとり因幡の山」事業で培った「とっとり因幡の山」の低山の魅力を、「観光登山」(登山+山頂カフェ、音楽、ヨガなど)という新たなニーズに応えるツアーとして商品化を図る。
・関西圏からおとな女子ハイカーを誘客することで、「観光登山」以外の地域の観光スポット(温泉、100円ふれあい市、街歩き等)への回遊や地域住民とのつながりづくりを促すことにより、経済効果を生み出し、またSNS等を通じた情報発信を行っていただく。
・「観光登山」ツアーを担う地元の事業者を育成する。
(2)因幡の山の楽しみ方情報発信
これまで調査登山により蓄積した多様な情報を「麒麟のまち観光ネット」ホームページに掲載している((一社)麒麟のまち観光局へ委託)。アクセスは年々増加しているため、引き続きサイト運営を継続する。
(掲載する情報)
沿革・歴史、別ルート、季節ごとの景色・植生、周辺情報(飲食店、宿泊施設、観光スポット、関連イベント、地元愛好団体等)
3 要求額
897千円(※負担金)
(1)因幡の山楽しみ方講座 797千円
・講座開催 250千円×3
・実行委員会運営費 47千円
(2)因幡の山の魅力情報調査・発信 100千円
・ホームページ管理運営費 100千円
(※専門家、市町、県で構成する「みんなで楽しむとっとり因幡の山実行委員会」に対して負担金を拠出する)
4 前年度からの変更点
○因幡の山楽しみ方講座
地元住民により整備されてきた山を多くの人が楽しめる山として情報発信することから、観光登山のモデルツアーを実施し地域の事業者を育成することに目的を変える。
(廃止)
○因幡の山ロングトレイル
山の日全国大会(H30.8.10、11開催)に向けて全県で機運を盛り上げるため、東部地域では氷ノ山を皮切りにロングトレイルを因幡の山で数カ所開催し、中部・西部地区へ山イベントをつなげる。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・地元住民や登山専門家とともに調査登山を実施し、登山エリア情報(ルート、登山時の注意点、周辺観光等)を情報収集し、またホームページにより情報発信した。
・主に関西・山陽方面の女性ハイカーをターゲットとした低山登山の楽しみ方を紹介する講座を実施した。
・山の日大会開催にあわせロングトレイル大会を2回開催した。
これまでの取組に対する評価
・情報発信力のある登山用品専門店と連携することにより、因幡の山を知らない人にその魅力をアピールすることができた。また、連携したツアーを開催することで県外ハイカーの潜在的需要があることがわかった。
・ホームページの利用者数は倍増し、役割を増している。
・ロングトレイル大会をはじめ、地域住民向けの山イベントの開催は、広まりつつある。