(1)高度衛生管理型市場へ
鳥取県営境港水産物地方卸売市場は、高度衛生管理型市場へと整備が進められており、31年6月には主要施設である陸送上屋、一号上屋が高度衛生管理市場として共用開始される。
(2)鮮魚の安定供給
産地市場の仲買が担う鮮魚の出荷は、時化等による水揚げの多寡に左右されるが、消費地量販店からは安定供給が求められている。
現状では、高鮮度で保存する施設がないため、保管ができず水揚げがなければ鮮魚は出荷できない。
そのため、作業のない日があり、安定した雇用が困難となっているため、作業の平準化が必要となっている。
(3)鮮魚輸出
アジ、サバ等の浮魚類は、アジア、アフリカ圏を中心として冷凍魚が輸出されており、近海物の鮮魚の一部も輸出向けとして価格が上向いている。
商社を通じて福岡空港から台湾に鮮魚を輸出しているが、マダイ、チダイが好評であり、近海物の輸出量を増やしたい。
鮮魚を輸出するためには、適切に温度管理された施設での作業が必要だが、現状では、開放型の上屋で市場から購入した水産物の仕分け作業、出荷作業を行っており、輸出に向けた鮮度管理ができていない。