(単位:千円)
項目 | 概要 | 要求額 |
学習支援員の配置 | 県内3か所の教育支援センター(ハートフルスペース)に各1名の学習支援員(週20時間勤務)を配置
【業務内容】
・ICT等を活用した利用者への学習支援
・学習支援計画の作成及び教材研究
・実践記録の作成と評価の実施
・学校・保護者への報告文書作成
・保護者と連携(支援計画の説明、取組状況の報告、評価の説明 等)
・保護者支援(カウンセリング)
・利用者が在籍する学校あるいは市町村教育委員会との情報交換 | 3,596 |
学習支援員活動費 | 学校及び関係機関との連絡調整・訪問支援に係る旅費 | 210 |
学習教材 | 学習ソフト利用料・ID利用料 | 540 |
ICT機材のリース | 指導員用PCリース料、タブレットレンタル料 | 1,198 |
計 | | 5,544 |
【学習教材】
対象となる児童生徒等の実態を鑑み、学習内容は社会的自立の土台となる義務教育年代のものを扱う。
【事業スケジュール】
・1年目、2年目は、県内3か所にあるハートフルスペースに自宅学習支援員を配置し、不登校児童生徒を対象にICT等を活用した学習支援を実施する。
・3年目は、小・中学校の対象者への学習支援は、市町村の教育育支援センターに移管(市町村には事前に説明し内諾を得る)し、高校生年代の対象者へは県が引き続き支援を行う。
○ ひきこもり(傾向)の状態にある高校生年代の青少年においては、家庭におけるICT等を活用した学習を行うことで、学習意欲や社会的自立への思いが高まり、高校受検等の進路実現の意欲が高まったり、県教育支援センター「ハートフルスペース」への通室につながったりする。
〇 ICT等を活用することにより、学校や教育支援センターに通うことが困難な不登校児童生徒等に広域的に学習等の機会を提供することができる。また、小・中学生については、学習状況によっては、指導要録上、出席扱いにすることができ、高校進学等の次の進路の契機となる。
〇 小・中学生においては、学習や支援を進めていく中で、自己肯定感や社会的自立に向けた意欲が高まり、学校復帰や教育支援センターへの通室に向かえるようになったり、次の進路選択につなげたりすることが期待できる。
〇 主に家庭で過ごす不登校児童生徒等への対応は、保護者支援も欠かせないものである。自宅学習支援員が学習支援の中で保護者と連携することで、保護者の気持ちに寄り添いながら適切な支援を行うことができる。
〇 小・中学校の不登校児童生徒へのICT等を活用した自宅における学習機会を県教育支援センターにおいて提供することで、市町村教育委員会及び学校における不登校児童生徒への支援(アウトリーチ支援等)の充実につなげることができる。
〇 小・中学校の不登校児等生徒ヘのICT等を活用した自宅における学習機会の提供を県教育委員会が市町村教育委員会に先立って行うことで、市町村教育委員会に対してICT機器を活用した不登校児童生徒の支援のあり方を提案することができる。