〇県が目指す、平成32年素材生産量38万m3の達成には10万m3の増産が必要であり、担い手である林業従事者も100名以上の増員が必要なため、林業への就業意欲の向上が急務。
〇就業意欲を低下させている大きな要因は3K(きつい・汚い・危険)に代表されるイメージであり、特に「危険作業」については、その払拭に向けて、他産業の12倍と言われる高い労働災害発生率の低減が必要。
〇林業労働災害の7割以上は伐木、造材作業時に発生しており、チェーンソーを安全で正確に素早く操作すれば、災害発生件数を減ずることが可能。
〇当該伐木大会は、それらを競うものであり、参加入賞を狙う選手(林業従事者)が増加することで、安全で正確な素早い伐木造材作業が県内に浸透し、林業労働災害の発生率減少が見込まれる。
〇また、西日本で初の大規模伐木大会開催を通して、安全作業への積極的な姿勢や「かっこよく」「スマート」なチェーンソーマンの競技をマスコミに披露することで林業のマイナスイメージを一変、向上させ、林業従事者数の増加を図る。
〇なお、大会は、2年に1回、東・中・西部会場で順番に開催し、隔年の大会空白期間は、人材育成期間として、隔月で県内選手育戴講習会を実施するなど、選手育成を継続し、県内選手人数の増加、技術向上、ひいては、林業労働者の増加につなげていく。
※鳥取大会は選手数50名(経験者枠30名、未経験者枠20名)のうち県内選手40名程度の出場を見込んでおり、大会出場を目指す過程で正確な伐倒技術、安全作業への高い意識を持つ人材が育成される。また、継続的に大会を実施し、県内から出場を目指す人数を増加させることで、波及的な効果が期待できる。
※人材育成期間(大会空白期間)は隔月で県内選手育成講習会を実施し、選手の技術を向上させるとともに、鳥取大会上位入賞者については青森大会への参加を支援し、日本伐木チャンピオンシップ青森大会上位入賞を目指す。
(1)実施主体
日本伐木チャンピオンシップin鳥取実行委員会(主な構成員:公益財団法人鳥取県林業担い手育成財団、鳥取県森林組合連合会、林業・木材製造業労働災害防止協会鳥取県支部、鳥取県木材協同組合連合会、鳥取県、鳥取市)
(2)事業内容
ア 日本伐木チャンピオンシップin鳥取の開催
(平成31年11月9日、10日)(事業費:13,500千円)
(ア) 伐木競技大会の実施
競技名称 | 内容 |
伐倒競技 | 標柱を目掛けて15mの丸太を切り倒し、安全性、スピード、正確さを競う |
ソーチェン着脱 | ソーチェンの着脱のスピード、安全性を競う |
丸太合せ輪切り競技 | 傾けて設置された丸太を輪切りにし、切断面の段差、垂直さ、スピードを競う |
設置丸太輪切り競技 | 地面に設置された丸太を輪切りし、切断面の垂直さ、スピードを競う |
枝払い競技 | 6mの丸太に差し込まれた30本の枝を切断し、スピード、安全性、正確さを競う |
(イ) 鳥取県の林業・木材生産振興に向けた取り組み紹介
・各種関係団体のブース設置、パネル等の展示
・木育広場の設置
(ウ) 協力企業等の出展、高性能林業機械の展示
・企業ブースの設置、チェーンソー防護衣等の展示販売
・高性能林業機械の実物展示