(1)国史跡指定を目指すとともに、青谷上寺地遺跡の史跡整備でも古代山陰道を復元するゾーンが設けられる予定であることから、その整備にも研究成果を活かす。
復元ゾーン名:「C古代山陰道地区(C1古代山陰道・C2条里ひろば)」(青谷上寺地遺跡整備活用計画に位置付け)
(2)国史跡を目指す古代山陰道や日本遺産に認定された北前船の寄港地などと関連付けることで、青谷の交流拠点としての評価がさらに高まり、「海と交流の歴史を学ぶ」活用の推進につながる。(青谷上寺地遺跡整備活用計画に位置付け)
(3)現地踏査や発掘調査の成果を聞きながら歩いてもらうイベントを地元や近隣の支所、商工団体等と連携して実施し、鳥取西道路の開通とも合わせ、文化政策課で取り組む西いなば工芸アート村推進事業とも連携することで、西いなば(旧気高郡)が一体となった地域振興を図っていく。
・古代山陰道ウォークの開催
古代山陰道は西いなば全体を繋げる研究テーマであり、現地説明会も兼ねたウォーキングを開催することで、調査研究の成果を情報発信するとともに西いなばを盛り上げる。本年度は第3回目となり、今後も定番コースとして定着させていく。
・古代山陰道ルート等マップの作製
調査研究成果を盛り込んだ古代山陰道の推定ルートや江戸時代の亀井畷や鹿野往来のルートに加え、沿線の文化財も入れた西いなば遺跡マップを作成し、鹿野の道の駅や観光案内所などに配架するなど、周遊型の観光振興に役立てる。
(4)平成30年度から古代山陰道をテーマ研究として進めている島根県(島根県古代文化センター)や、杉沢遺跡などの国史跡「出雲国山陰道跡」の調査研究を進める出雲市、山陰道と山陽道を結ぶ官道が発見されている兵庫県朝来市などと共同でサミットやシンポジウムを開催する計画(平成33・34年度)としており、他県と連携することでより一層の情報発信を図っていく。
・サミット「但馬・鳥取・島根をつなぐ古代山陰道サミット(仮称)」
・シンポジウム「古代山陰道からみた新たな古代官道の実像(仮称)」