現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 水産振興局のスマート漁業推進事業
平成31年度
6月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産試験場費
事業名:

スマート漁業推進事業

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水産振興局 水産試験場 海洋資源室 

電話番号:0859-45-4500  E-mail:suisanshiken@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 20,942千円 1,588千円 22,530千円 0.2人
20,942千円 1,588千円 22,530千円 0.2人

事業費

要求額:20,942千円    財源:国1/2 

一般事業査定:計上   計上額:20,282千円

事業内容

1 事業概要

県沿岸域における海況データを高精度、広範囲に収集し、解析することで高精度な海況予測を行い、予測情報を漁業者に公開する海況予測システムを導入する。予測情報を、漁場選択に活用することで、操業の効率化による沿岸漁業のスマート化を推進する。

    国の交付金を活用し、データ収集のため、潮流ブイを利用し、水温・塩分測定装置 (CTD)を漁船に貸与し、漁業者参加型の海洋観測を実施する。また、収集した海況データを漁場形成要因の解析に活用する。

2 内容

本県沿岸漁船12隻に水温・塩分測定装置を配備、9隻に潮流データ転送装置を搭載し、漁業者による海洋観測を実施する。また、潮流ブイの観測データ送受信システムを改修し、漁業者による海洋観測データの送信と、九州大学へのデータ転送を行う。この取組は、本県沿岸海域を対象とし、九州大学と連携しデータを解析することで漁業者へスマートフォンアプリケーションを通じた高精度な海況予測情報提供を目指す。

(1) 2019年
・水深別に水温・塩分測定が可能な沿岸漁船を、県の西部、東部から計12隻抽出し、観測データの送受信システムを導入する。
・潮流観測ブイが収集する水温、潮流データを九州大学へ転送するシステムを導入する。
2019年要求額
区分
内約
要求額
財源
備品
購入費
水温・塩分測定装置(550千円/台)
550千円×12隻=6,600千円
6,600千円
国費
1/2
潮流観測ブイ(12,179千円/台)
12,179千円×1台=12,179千円
12,179千円
報償費
観測依頼料金(6千円/月)
6千円×12ヶ月×12隻=864千円
864千円
単県
委託料
潮流観測ブイデータ送信システム改修費
(64千円)
64千円
単県
標準
事務費
旅費(188千円) 使用料賃借(240千円)
役務費(639千円) 需用費(168千円)
1,235千円
単県

(2) 2020年-2021年
・潮流観測が可能な沿岸漁船を9隻抽出、観測データの送受信システムを導入する。
・海況予測による結果を閲覧できるスマートフォンアプリケーションを漁業者へ普及する。

(3) 2021年〜
得られた海況データと漁獲動向(既存の漁獲情報システム)から主要魚種の漁場形成要因を解析する。

※海況予測 (2020年-2021年)
九州大学応用力学研究所担当業務
収集したデータを活用することで、既存の海況予測システムの精度向上を図り、高精度な鳥取県沿岸域の水温・塩分・潮流の現状と予測を行い分布図を作成する。またスマートフォンアプリケーションを通じて結果を公表する。

3 背景

・29年9月議会で島谷議員が「スマート漁業」について質問。知事は、「たとえばこういうもの(九州北部スマート漁業)を活用していく、といったことも考えられるのではないかなと思います。」と答弁。

・30年2月に農林水産商工常任委員会が九州北部スマート漁業を視察。
・九州北部スマート漁業は、比較的安価な漁業者用スマートCTDを使用し、漁業者が水温、塩分情報を観測。各船が収集したデータを集積し、スマホアプリで水温、塩分、潮流の予報を公開している。
・30年12月に水産議連から31年度事業要望として「スマート漁業の推進」について要望があり、知事は「しっかりやっていきたいと思います。」と回答。
・既存の潮流観測ブイによるリアルタイム潮流情報は、現在、漁業者にとって出漁を判断するための必須情報となっており、潮流情報が非常に有効なことから、海況予測についても期待の声が多い。
・ベテラン漁業者から、県沿岸の海洋環境が変わりつつあり、経験と勘を元に漁場を選択しても、その場に漁場が形成されていないことも増えた、と意見を聞いている。
・沿岸海域は変動が激しく、海況は時空間的に大きく変化するため、現状では予測が困難である。
・漁場形成には、水温、塩分、潮流が大きく影響している。既存の潮流観測ブイによる潮流情報に、漁業者がスマートCTDで収集する水温、塩分情報を加えて、高精度な海況予測情報を提供すれば、漁業者の漁場選択精度は向上する。その結果、無駄な操業が削減され、経費削減につながる。
・操業の効率化、燃油の削減、労働時間の短縮を図る上で、海況予測は重要な要素となっている。

4 期待される成果

・漁業者への高精度・広範囲な海況の現状、予測情報の提供が可能となる。
・海況予測情報活用による無駄な出漁の削減、漁場探索労力の低減による操業の効率化及び燃油コストの削減が期待出来る。

-


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

全国に先駆けて、沿岸潮流ブイによるリアルタイム海況情報提供システムを提案した。

これまでの取組に対する評価

2018年の利用者数がHP閲覧:29,887件、電話応答:17,712件であり、出漁基準や漁場探索等に活用され、高い評価を受けている。

工程表との関連

関連する政策内容

燃油高騰に耐える漁業経営体への技術・研究支援

関連する政策目標

ブイによる沿岸潮流情報を沿岸漁業関係者等へ提供する 。


財政課処理欄


 水温・塩分測定装置については金額を精査しました。
 潮流観測ブイについては公共事業等債を充当します。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
現計予算額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 20,942 9,389 0 0 0 0 0 0 11,553

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 20,282 9,059 0 0 0 5,000 0 0 6,223
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0