・29年9月議会で島谷議員が「スマート漁業」について質問。知事は、「たとえばこういうもの(九州北部スマート漁業)を活用していく、といったことも考えられるのではないかなと思います。」と答弁。
・30年2月に農林水産商工常任委員会が九州北部スマート漁業を視察。
・九州北部スマート漁業は、比較的安価な漁業者用スマートCTDを使用し、漁業者が水温、塩分情報を観測。各船が収集したデータを集積し、スマホアプリで水温、塩分、潮流の予報を公開している。
・30年12月に水産議連から31年度事業要望として「スマート漁業の推進」について要望があり、知事は「しっかりやっていきたいと思います。」と回答。
・既存の潮流観測ブイによるリアルタイム潮流情報は、現在、漁業者にとって出漁を判断するための必須情報となっており、潮流情報が非常に有効なことから、海況予測についても期待の声が多い。
・ベテラン漁業者から、県沿岸の海洋環境が変わりつつあり、経験と勘を元に漁場を選択しても、その場に漁場が形成されていないことも増えた、と意見を聞いている。
・沿岸海域は変動が激しく、海況は時空間的に大きく変化するため、現状では予測が困難である。
・漁場形成には、水温、塩分、潮流が大きく影響している。既存の潮流観測ブイによる潮流情報に、漁業者がスマートCTDで収集する水温、塩分情報を加えて、高精度な海況予測情報を提供すれば、漁業者の漁場選択精度は向上する。その結果、無駄な操業が削減され、経費削減につながる。
・操業の効率化、燃油の削減、労働時間の短縮を図る上で、海況予測は重要な要素となっている。