現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 生活環境部の山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク創生事業費
平成31年度
6月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:商工費 項:観光費 目:観光費
事業名:

山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク創生事業費

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

生活環境部 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 推進担当 

電話番号:0857-72-8987  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 70,936千円 0千円 70,936千円 0.0人
補正要求額 11,816千円 0千円 11,816千円 0.0人
82,752千円 0千円 82,752千円 0.0人

事業費

要求額:11,816千円    財源:単県 

財政課長計上案査定:ゼロ 

事業内容

1 目的

平成29年日本ジオパーク委員会の条件付き再認定において、拠点施設の強化等の指摘を受け、山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館も中核拠点施設と位置付けられた。展示学習型中核拠点施設として、来館者に山陰海岸ジオパークの学習の場を提供できるよう施設の機能強化を図るとともに、拠点施設の機能強化を通じたジオツーリズムの推進を図るまた、ユネスコ世界ジオパーク再認定(現地審査H30.8.6〜8.9)における提案事項へ対応する。

2 事業内容

【中核拠点施設としての機能強及び機能強化を通じたジオツーリズムの推進

    (1)【新】海と大地の自然館の庭園整備(1,107千円)
       海と大地の自然館中庭に山陰海岸の岩石を展示し、学習の場として活用することで、来館者の受入れ態勢を整備する。
       ※3(3)への対応

    (2)【新】3D映像制作(6,593千円) 債務負担行為額(H31〜H32)16,049千円
       中核拠点施設として、山陰海岸ジオパーク全般のテーマ「日本海形成に伴う多様な地形・地質・風土と人々の暮らし」とエリア内の各見どころとの関連が分かる映像を制作し、当館の3Dシアターで情報発信する
       ※3(2)(3)への対応

    (3)【新】ジオパーク学習教材の作製(1,256千円)
     ユネスコ世界ジオパークの一員又山陰海岸ジオパークの中核拠点施設であるため、日本国内のジオパークだけでなく、国外のジオパークもPRすることが求められているため、他のジオパークを学習できる教材を作製し、館内学習やイベントなどで活用することで、ユネスコ世界ジオパークの認知度向上を図る。
      ※3(3)への対応

    (4)【新】展示水槽内整備(2,860千円)
     地形・地質の違いにより、そこに生息する魚は異なり、その地形をリアルに当館メイン水槽て再現することで、自然に近い生態系の様子を来館者に学習いただき、ジオパークへの理解を深める。
      ※3(3)への対応

    【提案事項への対応(制度要求)】
    世界ジオパークネットワーク等の活動への関連強化
     国外のジオパークでの高校生の交流を推進するため、国外ジオパークとの交流のため、国外ジオパークへ渡航する航空機代(燃油チャージ代などの諸経費も含む。)の1/2(上限60千円)を助成する。
     ※4(1)への対応

3 H29日本ジオパーク委員会再認定の際の主な指摘事項と対応状況

指摘事項
対応状況等
(1)管理運営体制
    ・地域間連携を通じて全体を発展させるための実効性ある運営体制を構築する。(自治体から独立したマネージャー的人材の雇用)

    ・ジオパークの統一性を確保するための実践力ある組織体制を構築する。(事務局長はじめ職員の頻繁な人事異動によるマクロ統括力の欠如)

・長期的にジオパーク経営に携わり、地域への顔役ともなる会長代行(マネージャー)を配置する。(現在人選中)


・事務局長として、人事異動の影響を受けない県OB人材が就任。(H30.4〜)

(2)ツーリズムの導線
    ジオツーリズムを推進するための導線づくりをする。

     ・ジオパークエリアが広域で見どころが多いため訪問者が迷子になる可能性がある。
     ・山陰海岸ジオパークのテーマと各見どころとの関連が分からない。
・訪問者のニーズに合わせ、テーマごとにジオサイト(見どころ)をつなぐツアールートを検討する。(現在検討作業中)

・ジオパークを横断するロングトレイルコースを検討・推進する。

(3)拠点施設の強化
  新温泉町ジオパーク館の情報収集の拠点施設としての機能を強化する。
・体験や交流の中核拠点としてのコンセプトでジオパーク館のアーカイブや展示を充実する。

・展示や学習機能が充実している「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」も中核拠点施設に位置づけ両館の役割分担を明確化する。

4 ユネスコ世界ジオパーク再認定における提案事項と対応

※提案事項はユネスコ世界ジオパーク委員会報告書(抜粋)の和訳
提案事項
対応状況等
(1)山陰海岸ジオパークは、世界ジオパークネットワーク(GGN)の活動に積極的に参加しているが、他の世界ジオパークと更に姉妹提携を締結するなど、連携を一層強化すること。ギリシャのレスボスユネスコ世界ジオパークと姉妹提携を締結しているが、他の世界ジオパークとの姉妹提携及び国外ジオパークとの交流等について検討する。
(2)他の世界ジオパークとのパートナーシップに基づき、ジオパークの国際的な価値を高めるために、世界ジオパークネットワーク(GGN)やアジア太平洋ジオパークネットワーク(APGN)の活動に積極的に参画すること。山陰海岸ジオパークの国際的な価値を高めるためにどのようなことができるか検討する。
(3)余部鉄橋の新しいビューポイント(空の駅)は、鉄道に関する地域の歴史や地形地質との関係などがわかる解説パネルやリーフレットを整備すること。鉄道に関する地域の歴史や景観との関係などの解説パネルの設置を検討する。
(4)地元産品と地質、地域の歴史、文化、自然との関わりを探求するために、地域で活動する人々との協働を更に進めること。たねが池のマップ作りを通じて、地域の農産物と地質等との関係の掘り起しを地域住民とともにはじめており、他の地域でも同様の取り組みを展開する。
(5)玄武洞は、地球の磁極逆転の結果に関する科学的知見を知らせる場所であるため、磁場の役割について訪問者へていねいな情報提供をすること。山陰海岸ジオパーク推進協議会の学術部会がガイドをフォローし、訪問者へ分かりやすい説明方法について検討する。
(6)パンフレットや冊子の形で、英語や中国語による解説を増やして欲しい。おそらく、中国語の公式ウェブサイトは、中国人旅行者にとって有益である。山陰海岸ジオパーク推進協議会が作成する主要パンフレットやホームページについては中国語対応済。その他パンフレットの外国語対応の充実について検討する。
(7)砂丘における過去の気候および気候変動の解明に関係することについて、より多くの調査研究がなされるべきである。過去の気候変動に関する調査研究は鳥取大学乾燥地研究センター等が長年取り組んでいるので、その研究成果を一般の人への分かりやすく伝えかたについて検討する。
(8)ジオパークエリア内の景観地域間のつながりを分かりやすくするために、景観地域の位置や交通手段を示すパンフレットを用意すること。山陰海岸ジオパークやその見どころへの所要時間等を検索できるデジタルサイネージを設置(H31.3.15)。関西広域連合でもホームページ上で見どころや所要時間などが検索できるホームページを2020年度までに整備する。
(9)山陰海岸ジオパークと公式協定によるパートナーになるための必要な基準を策定すること。パートナーシップの戦略の策定については山陰海岸ジオパーク推進協議会、関係自治体、民間団体と協議する。


財政課処理欄


 中核拠点施設としての機能強化については、中核拠点施設の機能強化や集客増につながるような根本的な対策とはなっていないと考えます。世界ジオネットワーク活動の関連強化については、世界ジオパークネットワークとの連携が一層強化される手法について再検討が必要だと考えます。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
現計予算額 70,936 0 0 0 0 0 0 6 70,930
要求額 11,816 0 0 0 0 0 0 0 11,816

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0