(1)早期離職率
・近年、就職率(県内就職者も増加)が上がり、新規高卒就職者の早期離職率も下がるなど、一定の成果は出ているが、引き続き、早期離職の取組を進めていくことが必要である。
(H27卒1年後の離職率:全国平均17.2%、鳥取県:16.7%)
(2)教育面からの課題
・キャリア教育が勤労観・職業観の育成に焦点が絞られ、社会的、職業的自立のために必要な力(協働、レジリエンス、問題解決等)の育成が不十分。
・各高校において、キャリア教育の体系的な全体計画が作成されたが、今後もひとつ一つの活動が生徒のキャリア形成につながる活動となるよう、継続していくことが必要である。
⇒キャリア教育の各事業の目的を教員間及び生徒・保護者で共有することが必要。
・キャリア教育の取組や活動について、教員だけでなく、地域との連携が必要である。
⇒地域の社会人、卒業生、就労支援諸機関の方、NPO団体等との協力、協働をすすめ、地域や社会とのつながり・連携強化が必要
・インターンシップにおいて、目的意識、課題を明確に持たない生徒や、仕事の一場面を切り取った活動をさせがちになり、育成する観点を持たない企業がある。
⇒学校側、企業側が身につけたい力を共有し、インターンシップをキャリア形成につながる活動にしていくことが必要。
・県外へ進学した後、鳥取県に戻って就職をする生徒が少ない。
⇒県内企業を知る機会、体験する機会や情報発信の必要性
・地域との連携や探究的な学習をしても、地域産業、県内外企業の情報を受信していく機会が少ないため、進路選択を狭めてしまっている面がある。
⇒学校と企業が相互に受発信を行う機会を増やし、キャリア教育活動が卒業後も社会と切り離されることなく、郷土愛、起業家精神、グローバルな視野を持つ人材の育成につなげることが必要。