教育支援センター「ハートフルスペース」での高校不登校(傾向)生徒や中卒者、高校中退者の学校復帰や就労、社会参加に向け支援を行う。
(1)「ハートフルスペース」の運営
○設置場所:県内3カ所
東部(県教育センター教育相談棟内)
中部(倉吉市上井)
西部(米子市祇園町)
○支援内容:安心して過ごせる居場所の提供、社会性を身につけるような活動の提供を行い、次の進路へ向けての情報提供、福祉・就労等の関係機関へのつなぎ等を行う
(2)アウトリーチ支援
支援内容
・実態把握:高等学校を中途退学後、転編入学や就労をしていない、転編入学や就労したがやめている者を関係課と連携しながら把握する。
・訪問支援:家庭訪問、関係機関訪問
・サテライト支援(平成31年度より実施)
対人不安等があり、来所や来所のための公共交通機関の利用が難しいなどの理由により、来所ができず十分な支援を受けることができない相談者に対し支援を行う。
・本県には、19〜29歳年代に約1,600人のひきこもり状態の者がいる。(H23.7 鳥取県青少年育成意識調査)
・高校生年代で不登校になると、中途退学後、そのままひきこもってしまう者も多い。
・中学校卒業後進学や就労しなかった者、高校中途退学者等の支援が必要な者がセーフティネットからこぼれている。
・青少年の社会参加・自立に向けて、NPO法人等による就労支援の体制は広がりつつあるが、居場所としての機能や教育的支援を提供できる機能はなく、引き続き、ハートフルスペースの果たす役割は大きい。
(1)アウトリーチ支援の必要性
(2)指導員2名増による中・西部ハートフルスペース3名体制の確保
・相談件数、回数が増える中で、中・西部において、現行の体制でアウトリーチ支援が十分にできない状況が生じている。
・来所相談や通室支援、訪問支援の対応の確実性・安全性を確保するため、また、緊急時の対応(不審者対応、災害対応等)を行うために、常時2名体制で対応することが必要。
・中・西部において、利用者への日常的な関わりや相談にあたる指導員を増やし、要支援対象者の実態把握や相談活動がスムーズに行うことのできる体制を確保することが、青少年の社会参加・自立に向けた支援を効果的に行うために必要。