概要
食中毒等の病原体(細菌・ウイルス)検査は、保健所の被害拡大防止対策に連動し、迅速性が要求される。
細菌検査は既に多種同時迅速検査法を導入済みであり、今回、ウイルスを多種同時に検査する方法を導入し、食中毒検査の総合的な迅速化をはかる。
背景・必要性
保健所は、食中毒疑い事象の原因調査を速やかに行い、被害拡大防止(営業停止処分等)をはかる。原因調査において、患者や施設からの疫学情報を補完するため原因病原体を確認するための検査を実施する。
当所では通常、発生頻度の高い細菌迅速検査及びノロウイルス検査を先ず行う。陰性の場合は、他ウイルスをそれぞれ行っている。検査系がそれぞれ独立しているため、時間を要している。そのため、本方法により迅速なウイルス検査を行い速やかな被害拡大防止につなげる必要がある。
効果
・保健所は食中毒等の判断を迅速に行い、被害拡大防止が早期に可能となる。
・検査ウイルス種を増やすため、病原体不明の結果が減り、保健所の疫学調査に貢献できる。
・検査業務の効率化につながる。
事業費内訳
単位:千円
内訳 | 要求額 |
先進地視察等旅費 | 43 |
試験に要する医薬材料・消耗品費 | 943 |
通信運搬費 | 10 |
合計 | 996 |
事業期間
平成31年度の1年間