(1)条例の運用
条例に基づき、一定規模以上の井戸で地下水を採水しようとする事業者に対して、周辺への影響の調査の実施や採取量の報告を求め、地下水の保全を図る。
(2)地下水研究プロジェクト
鳥取大学等の研究者で構成する「鳥取県地下水研究プロジェクト」において、県内の地下水の保全や持続可能な利用に資するため、以下の調査・研究等を行う。
■研究プロジェクト開催費
地下水モニタリング結果の評価や県西部地域で実施している地下水流動解析結果の評価・検討会議を行う。
■西部地域(大山・日野川地域)の地下水流動解析モデルの精度向上に向けた検討及び解析
【債務負担】
鳥取県西部地域(大山・日野川地域)の地下水流動解析モデルについて、定量的な利用ができるよう、H30〜H32年の3ヵ年で作成済モデルの不具合の修正、別モデルによる水収支計算、モデル相互の比較検証等を行う。
H30:2,000、H31:2,038、H32:2,038 → 3ヵ年で6,076
(3)鳥取県持続可能な地下水利用協議会※との協働
※地下水の持続的な利用を目的として、地下水利用事業者によ り構成された協議会。
■地下水位等のモニタリング
1 鳥取市内
国土交通省が設置した井戸の一部を利用して、過去に地盤沈下が問題化した鳥取平野での地下水位の観測を継続する。
2 大山周辺
この地域の地下水の収支に関連するデータ収集として、大山地域で地下水位(5箇所)、河川流量(2箇所)、降水量(2箇所)、融雪水量(3箇所)の観測を継続する。
観測データは上記協議会に提供し、協議会がとりまとめて公表を行っている地下水位モニタリングデータのひとつとしても使用する。
■モニタリング設備修繕等
1 観測建屋修繕等
鳥取市内のモニタリング地点の行徳地点について、建屋の老朽化によりスレート屋根等が破損しているため、修繕又は建替えを行う。また、西町地点において観測用施設が老朽化によりメンテナンスが困難になっているため、撤去を行う。
2 機器更新
鳥取市内のモニタリング4地点の地下水位観測機器について、デジタルデータを蓄積可能な機器に更新する。
■鳥取県持続可能な地下水協議会の会費
鳥取県が地下水を利用している4施設について、協議会員としての会費を水環境保全課が取りまとめて納付する。
(4)県民と協働による保全・普及啓発活動
■水の日フォーラムの実施
水循環基本法(H26.5月)により定められた「水の日(毎年8月1日)」に合わせ、水資源や水環境に関するフォーラムを実施する