県内における希少野生動植物の保護及び生息・生育環境の保全、外来生物の防除、自然環境の保全により、県民参加による生物多様性の保全を推進する。
(単位:千円)
1 希少野生動植物保護対策事業
鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例に基づき、希少野生動植物の保護管理及び自然生態系の保全・再生を県民との協働により実施する。
(1)条例に基づく保護管理事業実施 2,800千円(2,800千円)
特定希少野生動植物41種の各保護管理計画に基づく、保護管理事業の実施
特定希少野生動植物8種の保護管理事業補助金(13団体)
区分 | 内容 | 備考 |
管理型
(13種) | 保護管理団体による保護管理事業 | 生育地周辺の草刈など、人による積極的な管理が必要な種。(コアジサシ、オオエゾデンダ、オキナグサ等) |
保護型
(28種等) | モニタリング調査 | 人による積極的な管理を必要としないが、生育(繁殖)状況の把握のためモニタリング調査が必要な種。(スギラン、タキミシダ、エゾカワラナデシコ等) |
(2)生物多様性GISの保守管理・ソフトウェアの更新【拡充】
2,435千円(622千円)
システム(ハードウェア保守、簡易解析、データ追加等)
OS更新に対応するGISソフト更新、パソコンへのインストール
作業、操作マニュアル等作成
(3)生物多様性に資する保全活動への支援等 600千円
(600千円)
オオクチバス等の外来種の駆除、身近な希少野生動植物の保護等を通じて、生物多様性保全の普及啓発に資する活動支援補助。 10万円×6団体 600千円
(4)【臨時】大山山頂ヒメボタルパンフレット作製 654千円(3,300千円)
イ 大山山頂ヒメボタル生態調査 0千円(3,300千円)
ロ 大山山頂ヒメボタルパンフレット作製 654千円(0千円)
平成28年度から平成30年度までの3年間に、大山山頂に生息するヒメボタルの生態について解明を進めるため調査を実施した。この結果を取りまとめてパフレットを作成し、大山の自然の豊かさをPRする1つの話題として活用する。
(5)【新規】「レドデータブックとっとり」改訂に向けての改訂 準備会開催 386千円(0千円)
鳥取県版レッドデータブック(以下、RDB)は平成13年度に初版、平成23年度に改訂版を発刊し、今年度で7年が経過している。この間に県内の野生動植物に関する知見が蓄積されるとともに、シカによる森林植生の荒廃等、野生生物の生息・生育状況が変化しており、改訂が必要である。前回改訂から10年となる平成33年度末に改訂版を発刊することを目標に、平成32年度から改訂作業を開始し、平成33年度の発刊を計画している。
平成31年度は改訂方針や執筆や事務の体制、専門家による分科会の設置・執筆候補選定等改訂に向けた準備を行い、RDBの改訂に着手する。
2 外来生物防除事業
生物多様性国家戦略の中で、生物多様性の4つの危機のひとつが「外来生物による生態系の攪乱」とされている。
本県では、平成18年度の外来生物実態調査の結果から、特定外来生物5種(ヌートリア、アライグマ、ブラックバス、ブルーギル、オオキンケイギク)の重点的な対策に取り組んでいる。
■農林水産部と連携したヌートリア、アライグマの防除の推進
※防除実施計画に基づく取組
■多鯰ケ池における外来魚防除の実施
■自然保護ボランティアや市町村と協働して、オオキンケイギクの刈払いの取組を進めており、防除への理解が進んでいる。
(1)外来生物捕獲技術講習会 70千円(70千円)
狩猟者の養成講習や捕獲講習に併せて外来生物防除に必要な知識習得を図る。
(2)多鯰ケ池外来魚駆除調査 1,090千円(856千円)
希少種が生息する多鯰ケ池でブラックバス、ブルーギル等の外来魚の駆除試験(駆除、個体数推定、効果的手法と継続体制の整理)を実施。
3 自然環境保全地域管理事業
県民の財産・地域の財産として自然的社会的諸条件から特に保全すべき貴重な自然環境として指定された自然環境保全地域の保全を図る。
(1)制札板の適正な維持管理 300千円(300千円)
木道の修繕、制札板修繕等