○「障害者の権利に関する条約」では、インクルーシブ教育システムを構築することが必要とされているが、病気や体調管理等の関係により学校で共に学ぶことが難しい病気療養児においては、様々な体験等の機会が不足するなどの状況が見受けられ、心身の発達及び社会への参加等の制約があることが課題であった。
○そこで、平成28年度から日本財団共同プロジェクト「ICTを活用した学習保障事業」において、病室や家庭にいる病気療養児が、教室に配置した分身ロボット「OriHime」を通して学習に参加して友だちとの交流を持つことができる遠隔教育を行い、教育の充実に係る成果を得るとともに更に充実した取組が望まれている。
○平成30年9月20日には文部科学省から「「遠隔教育の推進に向けた施策方針」の策定について(通知)」及び「小・中学校等における病気療養児に対する同時双方向型授業配信を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について(通知)」があり、病気療養児の遠隔教育の実施と充実について求められている。