1 事業概要
子どもにとって読書は、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであるが、特に中学生、高校生の不読率が高いことから、まずは本を手に取るきっかけを作るとともに、乳幼児期からの読書習慣の定着に取り組むための諸事業を実施する。
2 調整要求理由
事業のうち、「妊娠期保護者等向けの啓発ポスター」の作成、配付(要求:需用費249千円)については実施が認められなかったため、調整(復活)要求するもの。
≪理由≫
読書習慣の定着には、保護者による乳幼児期からの読み聞かせ等、子どもが本に親しむ環境が必要である。その環境をつくるのは保護者の意識であることから、乳幼児期を含め、妊娠期から働きかけることが必要。
3 調整要求内容
「妊娠期保護者等向けの啓発ポスター」の作成、配付にかかる要求
要求額:249千円(需用費)
4 乳幼児期の読書活動の必要性
アンケート等で読書の二極化傾向が明らかになっているが、生涯にわたる読書習慣のためには乳幼児期における「読み聞かせ」が重要
- 全国学テの結果でも 一般に学力と親の経済力は相関関係にあったが、それとは別に、読み聞かせの実施等をしている家庭の子どもは学力が高い傾向
- 将来の格差につながる可能性のある乳幼児期の読み聞かせ等に関し、必要性を啓発することで多くの保護者、特に普段積極的に図書館やイベント等に足を運ばない層に意識をもってもらいたい。
5 産婦人科・小児科における啓発ポスター等の有効性
イベントやチラシ等で全保護者に意識啓発を行き渡らせることは難しく、特に当該事柄に関心が低い人には効果が低い。
産婦人科は、ほぼすべての保護者が妊娠期に、検診等も含複数回訪れる。待ち時間もあるためかなりの確率でポスターを見ている。 (例;産婦人科・小児科に掲示されていた「スマホに子守をさせないで」(日本小児科学会)のポスターは、多くの保護者の記憶に残っている。)
妊娠期は、子育てに関する情報を特に求めている時期であり、この時期の啓発は、意識に残りやすく、有効性が高い。
小児科も検診・予防接種で繰り返し訪れるため、ポスター掲示は有効
鳥取県医師会にも、このような考え方を伝え、掲示について了解をいただいているところ