現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 教育委員会の小・中学校における英語4技能ステップアップ事業
平成31年度
6月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業調整      支出科目  款:教育費 項:教育総務費 目:教育振興費
事業名:

小・中学校における英語4技能ステップアップ事業

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

教育委員会 高等学校課 英語教育推進室 

電話番号:0857-26-7959  E-mail:koutougakkou@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
既査定額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 6,231千円 2,381千円 8,612千円 0.3人
6,231千円 2,381千円 8,612千円 0.3人

事業費

要求額:6,231千円    財源:単県,国10/10   追加:6,231千円

一般事業査定:計上   計上額:2,901千円

事業内容

1 目的

 国が示す「外国語教育の抜本的強化」の方針に基づき,実践的な英語等の語学力の向上やグロバール社会において様々な人と協働できる人材の育成を目指し,英語教育の充実・人材育成のための小・中・高等学校一貫した指導体制を強化する。

2 背景(国の動き)

〇グローバル化に対応した英語教育改革実施計画(H25.12)

      生徒の英語力を検証するために外部検定試験を活用する。

    〇英語教育の在り方に関する有識者会議(H26.9最終報告)

      生徒の4技能の英語力・学習状況の調査・分析を行い,その結果を教員の指導改善や生徒の英語力向上に生かす。

    〇新学習指導要領(2020年〜)大枠
      これからの社会に必要な資質・能力の育成に向けて,社会からの要請,大学入試改革・新学習資料要領を見据えながら,児童生徒が主体的・協同的で深く学ぶための,教員による授業改善を,今の小中段階から推進する。

3 教員の指導力向上に関するこれまでの取組と課題

(1)これまでの取組
  • 英語教育推進リーダーによる指導力向上研修(H26〜29年度) ※小中高教員悉皆
  • 教員の英語力向上のためのセミナー及び外部試験活用事業   (H29〜30年度) ※国が示す資格未取得者が対象
    • 小学校英語教育の拡充強化に係る研修(H29年度) ※悉皆
    • 小学校英語専科教員加配(H30年度〜)

    (2)成果
    • 教員の英語力が,中学校で上昇し,高等学校は全国トップに。
    • 「わくわく日めくりカレンダー」は児童や保護者のみならず,「地域の公民館に設置したい」(島根県),「大学での指導に活用したい」(京都教育大学)等の要望がある等,県内外でも好評。

    (3)課題
    • 中学校英語担当教員の指導力
     ・各学校で教員が作成する定期テストでは,県全体の生徒の英語力に関する課題をみとることが難しい
     ・生徒の英語力を評価するスキル及び生徒の現状や課題等に応じて力を伸ばすスキルが不十分
    • 生徒の英語力の伸び悩み(中・高等学校)
     ・生徒の4技能の英語力や学習状況に関する検証をもとに,バランスの取れた英語力を育成する全県的な指導改善が必要
    • 小学校英語教育の円滑な導入

     ・小学校英語専科教員の指導力を平準化するとともに,将来,本県における小学校英語教育を牽引するリーダーのネットワーク構築が必要
     ・児童が家庭や地域でも英語に慣れ親しめる環境作りが必要
  • 4 事業概要

    (1)小・中学校共通
     ○ 島根大学の共同研究 198千円

       大学教員から指導方法や評価法に関する理論研修を受け,新学習指導要領に対応した実践的な授業改善やテスト問題改善に取り組む等,島根大学と共同研究を実施し,その成果を県内全小中学校に還元する。

     ・小学校 学級担任が主となる授業作りのポイント
     ・中学校 4技能統合型指導に見合ったテスト問題改善

     また,次の(2)、(3)アの事業については,島根大学の協力も仰ぎ,随時アドバイス等を受けながら進めていく。

    (2)中学校

    【目標】 自分の考えや気持ちを英語で伝え合う力の育成

    〇 英語力向上事業 2,500千円


       県内全中学2年生に外部試験(英検IBA)を実施して生徒の英語力を検証し,指定校の効果的な取組や教員対象ワークショップ等も活用しながら,課題解決に向けた教員の指導力を向上させ,中学生の英語力を向上させる。

       3(1)事業(H29〜30年度)も奏功し,本県中学校英語教員の英語力は上昇しつつあるため,生徒の現状や課題に応じて力を伸ばす指導法を全県的に共有しながら,指導力を向上させることにより,4技能のバランスの取れた英語力を生徒に育成する。


    ○目標…3年後に,英検3級相当以上の英語力を持つ生徒50%以上を目指す。

    (1)課題検証…県内全中学2年生に外部試験受験を実施。結果データをもとに,生徒の英語力を強化する指標を明確に示す。※伸長度検証のため,令和2年度に再受験

    (2)指導改善…各校が課題改善レポートを作成・報告し,生徒の現状や課題に応じた有効な事例を創出する。(2年間の試験の受験結果を元に繰り返し見直す)

    (3)全県への普及・定着

       …確立した有効な指導例について、各校1名以上の教員が参加するワークショップ、研究会,フォーラム等における実践研修,学習支援サイトへの指導例の掲載,指導主事による訪問指導等により全県に普及・定着させる。

    (3)小学校

    【目標】英語に慣れ親しみ英語で伝えたいという意欲の育成

    ア 小学校英語専科教員指導力向上事業 203千円


       小学校英語専科加配教員の指導力を担保するとともに,今後の本県小学校外国語(英語)教育を牽引するリーダーのネットワークを構築するために,ワークショップ型研修会と授業研究会とセットにした事業を実施する。 

    イ 「わくわく英語ふれあい」事業 3,330千円

       「英語でわくわく日めくりカレンダー」の改善

     〇紙版…日めくりカレンダーを,公立小学校・義務教育学校の第3学年,特別支援学校小学部の児童に配布。

     〇アプリ版…紙版カレンダーのアプリ版を作成し,家庭だけでなく学校や地域社会での活用も促進する。

    ※高等学校については別事業で対応

    5 事業費等

    (単位:千円)
    区分
    新規/継続
    内容
    要求額
    財源
    小学校・中学校
    新規
    西部教育局と島根大学の共同研究
    198
    単県
    中学校
    新規
    英語力向上事業
    2,500
    単県
    小学校
    新規
    小学校英語専科教員指導力向上事業
    203
    国10/10
    単県
    小学校
    継続
    英語でわくわく日めくりカレンダー(紙版,アプリ版)
    3,330
    単県
      計
    6,231

    これまでの取組と成果

    これまでの取組状況

    小学校:悉皆研修,中核教員研修,推進リーダー活用(H28〜), 「日めくりカレンダー」配布(H30),専科教員加配(H30)

    中学校:悉皆研修(H28〜H30),教員の英語力向上事業 (H29,30)

    高等学校:悉皆研修(H27〜H29),推進リーダー活用(H28〜),教員の英語力向上事業(H29,30)

    ※教師の英語力向上事業
      国が示す資格を有していない教員は,原則として,外部講師によるセミナーを受講し,TOIEC(IP)を受験。受講及び受験日を選択性にし,現場の負担を軽減するよう配慮。

    ※わくわく英語ふれあい事業(日めくりカレンダー)
      10月上旬に各校に配布(作成部数5,000部)。Windows対応版のアプリを高等学校課HPからダウンロードできるよう整備(11月〜)

    これまでの取組に対する評価

    小学校 ・外国語活動の学習が好きな児童 84.5%
          ・中学校区内小小連携実施率 93.6%
          ・中学校英語授業参観率 57.6%
    中学校 ・「教員の英語力」 35.8% (前年度比+7.5)
          ・「生徒の英語力」 37.1% (前年度比+1.4)
    高等学校 ・「教員の英語力」 97.5% (全国1位)
           ・「生徒の英語力」 33.3% (前年度比−3.2)
            ※平成30年度「英語教育実施状況調査」結果より抜粋

    〇移行期間における小学校外国語活動について,教員の主体的な取組が進んでいることがうかがわれる。
    〇英語に関する,内容面での小中連携の強化が課題。
    〇日めくりカレンダーは好評。アプリ版を求める声も少なくなかった。〇カレンダーについては,学校でどのように活用されているか等について,実態を把握したい。
    〇教師の英語力向上事業には一定の成果が認められる。
    〇生徒の英語力に関しては,中学校,高等学校とも全国の上昇度に比して伸び悩んでいる。
    〇小学校外国語活動全面実施及び新学習指導要領の導入並びに大学入試改革等にも対応した基礎力を形成するという観点から,中学校教員の指導力向上が強く求められる。
    〇高校では,専門高校や総合学科での生徒の英語力向上により注力する必要がある。

    財政課処理欄


     日めくりカレンダーについては、紙版は既定経費の枠内で対応してください。アプリ版は費用対効果に疑問があります。

    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    既査定額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    復活要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    追加要求額 6,231 100 0 0 0 0 0 0 6,131
    保留・復活・追加 要求額 6,231 100 0 0 0 0 0 0 6,131
    要求総額 6,231 100 0 0 0 0 0 0 6,131

    財政課使用欄(単位:千円)

    区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    計上額 2,901 100 0 0 0 0 0 0 2,801
    保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0