これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〈目標〉
・鳥取県の考古学に関する様々な情報の発信
・県民の方々に郷土の歴史や地域の文化財に対する認識を深めてもらう
〈取組〉
・各種普及啓発出版物の刊行
・各種展覧会の開催
・発掘調査資料の再整理・再収納の実施
・体験学習等の実施・支援
・講演会講師として文化財主事を県内外に派遣(出前講演)
・県内の遺跡や出土品をテーマにした講演会の開催
・学校の歴史授業への支援
〈現時点での達成度〉
・「鳥取県の考古学」全6巻刊行
・小学校用歴史学習教材「鳥取県の歴史」刊行
・毎年県内で年3回展覧会を実施
(2回開催済 現在までの入場者数:767人)
・体験型のイベント「埋蔵文化財センター古代まつり」を実施
(平成30年度入場者数:620人)
・出前講演を年30〜40回程度実施
これまでの取組に対する評価
〈自己分析〉
小学校用歴史学習教材「鳥取県の歴史」を平成25年度に刊行、県下全小学校へ配布し、県内遺跡の学習利用を高めた。また、この冊子を利用した歴史授業を担当して実施。教員の負担軽減と地域の歴史の教材化、それによる郷土愛の醸成に努めた。これ以外にも教員向けの研修を教育センターと共同で開催し、学校教育での活用推進を図った。
県民の方々に最新の考古学情報に触れていただくための刊行物の刊行、鳥取県の歴史や文化を知っていただく展覧会や体験型のイベントの開催、文化財主事による出前講演を実施し、ほぼ目標どおりの成果を上げている。特に体験型イベントである「古代まつり」は、例年来場者が600〜700人となっており、アンケート結果でも好評価いただいている。連続講座や夏休み期間の特別開館を実施したところ、埋蔵文化財センター来館者は平成30年度上半期時点ですでに昨年度年間実績を上回っており、潜在的なニーズの存在を確認することができた。
東部では埋蔵文化財センター、西部ではむきばんだ史跡公園が文化財活用促進のためのイベントを開催しているが、今後は県中部の方にも周知を図るために、中部の市町村と協力して普及啓発を努めていく必要がある。
埋蔵文化財センターが所蔵する出土品をはじめとする各資料は、小学生などに郷土の歴史を身近に、また誇りに感じさせる資料である。これらの資料や出土品の復元品を教材として利用することなどにより一層学校へ働きかけることが必要である。