現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 地域づくり推進部の妻木晩田遺跡調査整備事業(発掘調査)
平成31年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:総務費 項:企画費 目:文化財保護費
事業名:

妻木晩田遺跡調査整備事業(発掘調査)

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

地域づくり推進部 とっとり弥生の王国推進課 むきばんだ史跡公園調査活用担当 

電話番号:0859-37-4030  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
31年度当初予算額 27,637千円 12,701千円 40,338千円 1.6人 2.0人 0.0人
31年度当初予算要求額 27,637千円 12,701千円 40,338千円 1.6人 2.0人 0.0人
30年度当初予算額 45,283千円 12,712千円 57,995千円 1.6人 2.0人 0.0人

事業費

要求額:27,637千円  (前年度予算額 45,283千円)  財源:国1/2、単県 

一般事業査定:計上   計上額:27,637千円

事業内容

1.事業概要

 国史跡妻木晩田遺跡の集落像を解明するため、発掘調査年次計画に基づき、「とっとり弥生の王国調査整備活用委員会」の指導助言を得ながら発掘調査を実施する。また、調査研究年報等により調査研究成果の情報発信を行う。

2.事業内容

(1)発掘調査22,606千円(42,309千円)

    調査対象
     妻木新山2区(調査面積240m
    調査目的 
     集落展開期(弥生時代後期前葉〜中葉、1世紀後半〜2世紀前半)の中核的な居住域と考えられる妻木新山地区の実態解明を目的として、竪穴住居等集落遺構の分布状況及び時期、性格を把握する。
    内容
    ア.発掘調査支援委託
      発掘調査を安全かつ効率的に実施するため、発掘調査支援(発掘作業労務管理、遺構測量及び図化等)を委託。
    イ.自然科学分析委託
      炭化物や微化石を分析し、遺構・遺物の年代、当時の古環境を明らかにするための自然科学分析を実施。
    ウ.鉄器保存処理委託
      過去の発掘調査で出土した鉄器のうち、状態が悪化して割れや剥離が生じるなど劣化が著しい製品について、修復と保存処理を実施。
    エ.出土品整理作業
      松尾頭10区の発掘調査成果をまとめた発掘調査報告書を刊行するため、出土遺物・図面等の整理作業、報告書編集の補助作業を実施。
※国庫1/2、一部単県
(2)【臨】松尾頭10区埋め戻し等工事2,258千円(0千円)
     平成29・30年度に発掘調査を行った松尾頭10区の埋め戻し、遺構保護工事を行い、旧状に復する。
(3)とっとり弥生の王国調査整備活用委員会(調査研究部会)の開催等1,208千円(1,520千円)
ア.とっとり弥生の王国調査整備活用委員会
    (調査研究部会・妻木晩田遺跡担当)
 上記委員会のうち、史跡妻木晩田遺跡の発掘調査及び研究の方法、計画に関する事項を検討する「調査研究部会(妻木晩田遺跡担当)」(委員5名)を開催。
〈開催回数〉 
    ・調査研究部会2回
    ・座長会1回(隔年開催)

イ.調査研究現地指導
 検出された遺構、遺物の研究方法及び評価について現地で指導、助言を得る。
※国庫1/2
(4)発掘調査研究年報・【臨】発掘調査報告書刊行1,236千円(879千円)
     松尾頭10区の発掘調査成果及び妻木晩田遺跡墳丘墓群の調査成果を総括した報告書、妻木新山地区の発掘調査概要(平成31年度調査)及び考古学・自然科学による研究成果をまとめた調査研究年報を刊行し、最新の調査研究情報を発信する。
※国庫1/2、一部単県
(5)その他(連絡調整事務等)329千円(575千円)
     発掘調査に伴う文化庁等連絡調整事務など。
※国庫1/2、一部単県

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<取組状況>
・国史跡妻木晩田遺跡の集落像を解明するために、調査研究を継続的に実施。平成22年度から平成27年度まで仙谷地区、松尾頭地区、平成28年度は妻木山地区谷部で発掘調査を実施。
・平成29〜30年度にムラの有力者の住居や墳丘墓が築かれた松尾頭地区で発掘調査を実施。過去の発掘調査では不明であった時期の有力者の墳丘墓(2世紀末〜3世紀初め)を新たに3基発見。
・集落景観や遺構の年代等を明らかにするための自然科学分析を実施。出土した鉄製品を恒久的に保存するための保存処理を実施。
・発掘調査研究年報及び発掘調査報告書を刊行し、学術的な調査研究の成果を広く公開、情報発信。

これまでの取組に対する評価

<評価>
・平成23〜27年度の調査により、新たに仙谷8号墓を発見し、墳丘規模、埋葬施設の調査を実施した。その結果、仙谷8号墓が史跡内最大規模の墳墓であることが判明。埋葬施設は、弥生時代墳墓としては県内に類例のない、石棺であることが判明。島根県石見地方や広島県北部山間部の弥生時代終末期の墳墓の埋葬施設と類似性がうかがわれ、妻木晩田遺跡の評価を考える上で重要な成果となった。
・平成28年度に谷部で初めて発掘調査を行い、妻木晩田遺跡では初めてとなる木製品(建築部材または水場の構造材か)が出土したほか、居住域の周囲にクリ林が人為的に形成、管理されていたことが自然科学分析の結果明らかになるなど、貴重な成果が得られた。
・平成29〜30年度の松尾頭地区の発掘調査によって、これまで未確認であった集落縮小期の有力者の墳丘墓が発見された結果、埋葬施設の数や配置などの特徴が後続する集落中興期(3世紀前半)と同様であることが明らかとなった。また、尾根上に連続して築造された墳丘墓の分布範囲も明らかにすることができた。
<課題>
・集落出現〜展開期(1世紀後半〜2世紀前半)における集落像の実態解明。
・谷や斜面部も含めた土地利用状況の解明(生活空間や生業、古環境など)。

財政課処理欄


 

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 45,283 22,248 0 0 0 0 0 8 23,027
要求額 27,637 13,510 0 0 0 0 0 7 14,120

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 27,637 13,510 0 0 0 0 0 7 14,120
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0