これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<目標>
青谷上寺地遺跡の出土品が持つ豊富な情報の発信
・情報発信を可能とするための調査研究の実施
<取組>
・膨大な出土品を種別ごとにデータベース化
・データベース化した資料の公開
・調査研究報告書の刊行
・海外(主に韓国)との調査研究交流
・活用を可能とするためのレプリカや復原品を作製
<現時点での達成度>
・「建築部材」「骨角器」「金属器」「木器」「玉作関連遺物」「石器」の6種類のデータベースを作成・公開。アクセス数は順調に増加。
・「出土品調査研究報告書」計11冊を刊行。弥生時代研究に必携の学術書として、多くの論文で引用されている。
・海外との調査研究交流により、東アジアというスケールで青谷上寺地遺跡の知名度が向上。
・作製したレプリカを県内外の博物館等展示施設にて公開
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
青谷上寺地遺跡で出土している膨大な出土品に関して、種別ごとに順次調査研究を進め、建築部材、骨角器、金属器、木器、玉作関連遺物石器について、H18年度から順次データベース化と公開を行っている。出土品の情報を、これほどまで可視化できる形で公開している例は少なく、国内外からのアクセスも公開以後、減ることなく順調に増えている。今後は、更にデータベースを整備し、新規資料を順次公開できるよう取り組みを継続する必要がある。
また、データベース化を基に作成している調査報告書については、弥生時代研究に必携の学術書として学会から高い評価を受けている。再整理により報告した資料や、作製したレプリカが他県博物館の企画展等で紹介される機会も増えてきている。
<改善点>
青谷上寺地遺跡をより理解していただくために、調査研究成果によって得られた情報を、今まで以上に、より分かりやすく積極的に情報発信していくとともに、新たなテーマにも取り組み、その成果をまとめるべく調査研究を進める必要がある。