1 調整要求内容
平成31年度の事業内容を見直した上で、「重要遺跡等の調査研究」の事業経費を再度要求する。
2 見直し概要
「専門職員研修」の招聘講師について、謝金を必要としない専門家に代替することで事業経費を捻出。
- 「重要遺跡等の調査研究」についてはセンター職員を基本として、鳥取大学など県内機関に協力を得るなどとし、県外の専門家の招聘は最低限とする計画に見直し(事業費は1.の減額分を充てる)
(単位:千円)
| 課長査定額 | 調整要求額 | 調整要求後 |
専門職員研修 | 265 | ▲55 | 210 |
重要遺跡等の調査研究 | 0 | 55 | 55 |
合計 | 265 | 0 | 265 |
3 課長査定結果
青谷上寺地遺跡、妻木晩田遺跡の保存活用事業を継続しているため、その他については可能な限りでの実施としてください。
4 調整要求理由
青谷上寺地遺跡、妻木晩田遺跡はともに本県が「とっとり弥生の王国」として国内外に情報発信している遺跡であるが、これらの遺跡との時代的、地理的なつながりからより深みのある情報を発信するためには県内の埋蔵文化財の調査研究が必要。
- 鳥取県には弥生時代以外にも、奈良〜平安時代の古代山陰道や鎌倉〜室町時代の城跡等、各時代で注目される遺跡が数多く存在しており、近年では全国で2例目になる青谷横木遺跡の飛鳥時代の女子群像板絵など貴重な発見が相次いでいる。こうした遺跡とのつながりによって、青谷上寺地遺跡のさらなる情報発信につながっている。
- また、青谷上寺地遺跡、妻木晩田遺跡を優先すれば、それぞれの遺跡周辺の情報に限られてしまい、発信される情報に地域的な偏りを生じる。
- おりしも、文化財保護法の改正により文化財のさらなる活用が求められており、特に1つの文化財ではなく複数の文化財を関連づけて保存活用する取り組みを推進している。
- 当県の遺跡をPRする「鳥取県の考古学情報発信事業」等で活用、情報発信できる歴史素材には限りがあり、継続的に情報発信するためには新たな素材を増やすことが必要である。
- 「重要遺跡等の調査研究」は全県下で観光振興や地域振興、「鳥取県の考古学情報発信事業」等で発信するための素材を掘り起こすもので、経費を組み替えて事業を実施したい。