本事業によって、地域住民が行政や学校と協働した居場所づくりをしている実践例が出てきており、子どもの貧困対策として、子どもの将来のための“現在”を支援する有効な取組となっている。
(成果事例)
こども食堂等の居場所と行政等が連携しているところでは、地域の中にサポート機能を有する場づくりにつながっている。
・鳥取市モデルとして、市内の地域食堂すべてで学習支援を実施したり、市職員(生活困窮者支援職員・人権相談職員)が随時、食堂へ出向き、支援機関と連携できるよう体制をつくっている。
・智頭町の委託事業としてこども食堂を実施。専門資格(社会福祉士等)の相談員及びコーディネーターを置き、利用する親子や子どもに関わりながら、町学習支援事業への誘導や、把握した要支援家庭の公的支援へのつなぎ等の相談支援体制をつくっている。
- こども食堂のブームに関わらず、子どもや家庭への支援機能を有する居場所は地域に必要。しかし、その存続はボランタリーな力だけでは困難で、国の継続的な補助制度がない現状では、単県補助制度が不可欠である。