これまでの取組と成果
これまでの取組状況
種苗放流事業・養殖事業の支援
<概要>
・放流用ヒラメ、養殖用イワガキ、ヒラメ、ワカメ種苗について事業化済み(有償配布)。
・「第6次栽培漁業基本計画」(H22〜26)等に基づき、キジハタの技術開発が完了。
・「第7次栽培漁業基本計画」(H27〜33)に沿った活動が開始、キジハタ、マサバ等の養殖の取組支援を開始。
<各魚種の取り組み状況>
(放流用種苗)
ヒラメ:標識(ヒレカット)及び市場調査、回収率は平均11%を超え、混獲率も20%を超える年がある。
キジハタ:ヒレカット及び潜水による放流後の生残状況の把握、市場調査による成長及び回収率の調査を実施。低密度分散放流を行うことで放流後の生残が良いことが判明。回収率は年や場所によりばらつき、1.7〜12.8%(調査継続中)
アワビ:放流効果を高めるための資源管理、藻場造成活動を実施。
サザエ:放流効果を高めるための資源管理、藻場造成活動を実施。
(養殖用種苗)
ヒラメ:陸上養殖が試みられている。
イワガキ:港内養殖が試みられている。
ワカメ:港内養殖が試みられている。
キジハタ:廃熱を利用した陸上養殖が試みられている。
マサバ:陸上養殖及び海面養殖での試験養殖が実施されている。
これまでの取組に対する評価
種苗放流事業・養殖事業の支援
<現在の技術水準>
(放流用種苗)
ヒラメ:事業化検討期(美保湾において漁業者が試行的取組開始)で回収率は非常に高い。
キジハタ:試験放流で目処が立ったため、平成28年度より事業化検討期へと移行することができた。
(養殖用種苗)
アワビ、ヒラメ、イワガキ、ワカメ:経営立ち上げ期(養殖種として事業効果を検証)
キジハタ、マサバ:事業化実証試験期(養殖技術習得及び販路開拓)。平成30年3月に陸上養殖マサバの初出荷。
各地区の実績報告によると、平成29年度における漁獲量はサザエは14地区中11地区、アワビは16地区中8地区で年度目標値を上回っている